校長室
“蛍”シリーズ【第七話】、【第八話】、【第九話】、【第十話】
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同時刻 空京大学付近 その頃、対策会議も大詰めを迎えようとしていた。 「――では、対策の方針はこれに決定とするが、よろしいか? お歴々」 集まった首脳陣に対して問いかける鋭峰。 それに首脳陣が答えようとした時だ。 控えめに、それでいて有無を言わさぬ勢いでドアがノックされる。 「教導団所属。セレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)他七名。『偽りの大敵事件』の情報をお持ちしました」 ドア越しに名乗る声に向け、鋭峰は迷いなく答える。 「入室を許可する」 「了解。セレンフィリティ・シャーレット、入ります」 入室したのはセレンフィリティとその相棒であるセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)。 更にトマス・ファーニナル(とます・ふぁーになる)、魯粛 子敬(ろしゅく・しけい)、テノーリオ・メイベア(てのーりお・めいべあ)、ミカエラ・ウォーレンシュタット(みかえら・うぉーれんしゅたっと)のトマス隊。 そして、金元 シャウラ(かねもと・しゃうら)とナオキ・シュケディ(なおき・しゅけでぃ)。 ――全員、『偽りの大敵事件』を追っていた者達だ。 セレンは会場に集まった首脳陣に向けて、判明した事実を語り始めた――。