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リアクション
１５）白波 理沙（しらなみ・りさ）
白波 理沙（しらなみ・りさ）は、
パートナーのチェルシー・ニール（ちぇるしー・にーる）、
白波 舞（しらなみ・まい）、
ピノ・クリス（ぴの・くりす）を伴って出演する。
ペンギンのゆる族のピノは、かわいらしい仕草でお菓子をもぐもぐ食べている。
「こんにちは。よろしくお願いしますね」
「よろしくお願いしまーす」
トッドさんに営業スマイルで理沙は答えた。
「では、さっそくですが。
理沙さんは、ＮＬ派で、女の敵は許さないそうですけれど、
先日、百合疑惑が浮上したそうですね。
実際どうなのかしら？
詳しく話してくださらない？」
「いや、ただ人を助けただけなんだけど
何故かネットでそう流されてたのよねー。
別に他人の百合や薔薇のカップルを否定する気は無いけど
私は男性相手じゃないと恋愛対象としか見られないなぁ……」
苦笑いしながら、理沙が付け足す。
「あ、現在ちなみに彼氏募集中って事で」
「理沙さん、ご自分の悪名、気付いてらっしゃらないんですか？」
「は？悪名？」
「それはそれは残虐なお仕置き方法で有名で、
別の意味で評判だったのご存じないのかしら？」
チェルシーがにこにこ笑いながら言う。
「彼氏募集しても恐いイメージ付いたから無理ですわね☆」
「何言ってるのよ、女の敵にはそれ相応の報いを受けさせるのは当然でしょ」
「……て、いうかさー、そもそもパラミタでは百合なんて珍しくないんだから
実際に理沙が百合だろうがノーマルだろうが別に面白くないんだけど」
舞がぼそりと言う。
「百合じゃないって言ってるでしょ。
そんなことより別の質問あるのよね」
「じゃあ、次行きましょうか。
キュべリエ・ハイドンさんから。
もし地球とパラミタどちらかが滅んでどちらかを救えるのだとすれば
あなたが救うのは地球？それともパラミタ？
両方救うという回答ではなく二者択一でお願いします」
表情を変えずに、冷静に、理沙が答える。
「どちらかしか選べないならパラミタよ、迷う事無いわ」
「まあ、どうして？」
「理由？ 簡単よ、こっちには大切な仲間が居るけど地球には居ないもの。
出身地だからって関係無いわ。大切なのは誰が居るかだし」
「なるほど。
じゃあ、次の質問です。
国頭 武尊さんから。
契約者になる前は、地球で普通に学生やっていて
争い事なんかにゃ無縁だった人も居るだろうから敢えて聞くけどよ。
やっぱ、契約者になってその活動期間が長くなると
人を傷つけたり、時には殺めたりする事に、
抵抗感や不快感を持たなくなるのかね。
すっげぇ答え難い質問だと思うから、無視してもらっても構わないぜ」
「勿論、あるわよ。
自分が相手を殺そうとしたときだって本当はそんな事したくないって思ってたわ」
「理沙さんも、冒険をする上で、
そうしたことが避けられないご経験が？」
「ええ。
他の方法があるなら出来れば避けたいわね……」
「ノリノリで殴ってる時もありますわよね？」
「シリアスなこと言ってる時にそういうこと言わない！」
チェルシーに理沙が突っ込む。
「では、次の質問です。
渋井 誠治さんから。
好きな食べ物は何ですか？
割とありがちな質問だけど、番組の中で時間があれば答えてくれると嬉しいな。
出身地が違うと食文化も違うだろうし、皆がどんなものが好きなのかちょっと気になったんだ。
パラミタだと地球の料理はなかなか食べられないかもしれないけど、
ここでアピールしておけば空京で流行っていつでも食べれるようになるかもよ？
なーんてね」
「私はチーズケーキが好きよ♪ というか好き嫌いは無いわね。
虫とか使ったゲテモノ料理以外ならだけど」
「ん？ 好きな食べ物？
ピノねー、ラーメンとハンバーグが好きだよー」
黙ってクッキーを頬張っていたピノも答える。
「ラーメン？
質問された方が喜びそうですね」
トッドさんも、ピノのかわいい発言に口元をほころばせる。
「では、最後に重大発表があるわ！」
舞が、無理やり割り込む。
「ちょっと、な……」
「理沙はアイドルデビューを近日中に行って、
そろそろ本格的に活動予定なので、期待しててね！」
「何言ってるの、生放送で！？」
「生放送だからでしょ。
ふふふ、これでもう逃げられないわよ」
「では、百合疑惑で、
近日中にアイドルデビュー予定かもしれない、
白波 理沙さんでした」
「ちょ、トッドさん！？
なんでこのタイミングでしめるの！？」
「るーるーるーるー」
ピノが、ＢＧＭに合わせてかわいく歌ったのだった。
