リアクション
３７）刹那・アシュノッド（せつな・あしゅのっど）
刹那・アシュノッド（せつな・あしゅのっど）は、
スタジオに到着するなり無茶ぶりをされた。
「刹那さんのスリーサイズは『上から ８０／５７／８０』だそうですね。
せっかくですので、ここで、水着アピールなどしてくださらない？」
「いえ、その……」
観覧席で緊張している
アレット・レオミュール（あれっと・れおみゅーる）と、
同じく観覧席の遊馬 澪（あすま・みお）を見て、
刹那は渋る。
「私よりスタイルがいい二人の前でそういうことをするのは……」
「いいじゃないですか。トッドさんからのお願いですよ」
セファー・ラジエール（せふぁー・らじえーる）が、
もっともらしいことを言う。
（く、面白がってるだけでしょ？）
刹那はだが、しかたなく、了承する。
「わかったわ。ただし条件があります。
まず、生着替えはなし！別室で着替えさせてもらうわ。
あと、私はこんなこと想定してないので、
水着なんか持ってないの。
なので、番組で水着は用意してよね」
「いいですよ。では、決まりですね」
こうして、水着に着替えた刹那だが。
「あの、身体を覆う面積が……」
「大変少なくて、プロポーションを引き立てていますね」
「く……」
赤面して胸を覆う刹那だったが、そのとき、布の一部がはじけてしまった。
「きゃああああああああああああああああ！？」
「せ、刹那さん！？」
「むぎゅう」
刹那は、観覧席のアレットと澪を胸をさらけ出したまま押し倒してしまった。
「大丈夫ですか。早く立ってください！」
「胸が見えちゃうから無理！」
セファーが声をかけるが、刹那はうずくまっている。
しかし。
「ふふふ……ていうか、よくも私にこんなことさせたわね！？」
「きゃあああああ！？」
刹那はキレてトッドさんに殴りかかったのだった。
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