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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル

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【蒼フロ3周年記念】インタビュー・ウィズ・コントラクター・スペシャル
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リアクション

14)ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)

「また来てくださってうれしいわ」
「前回はありがとうございました! 今回も呼んで頂いてとっても嬉しいです!
私でよければ、なんでも答えちゃいますよっ」
トッドさんに、ぺこりと会釈し、
胸を張ったソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)だったが。

【2021水着】【パーカー企画】猫スク水

画面に、昨年の夏の写真が大写しにされた。

「周りが真冬なのにスク水を着たりと、
ソアさんはスク水がお好きだというお噂を伺っているのですが、
やはり、特別な思いがあるのかしら。
スク水についての気持ちを、ぜひ、語ってくださらない?」

「スク水ーっ!?」

素っ頓狂な声をあげて、ひっくり返りそうになりつつも、
ソアはなんとか平常心を持ち直した。

「す、すいません、また予想外の質問だったのでびっくりしちゃいました。
というか水着の写真を画面におっきく表示されると恥ずかしいんですが……!」

「あら、とってもかわいいと思うわ。
猫耳のパーカーも」
「あ、ありがとうございますっ! このパーカーはお気に入りで……。
とと、
と、ともかく、質問に答えたいと思いますっ!」

自分のペースを取り戻すため、ソアは深呼吸した。

「えーとまず誤解があるようですが、
私が好んで毎回スク水を着ているわけではなくて、
成り行きで着ることになることが多いといいますか……
何故か私のパートナーのベアが日本製のスク水を用意してくれたりもするもので!
ちゃんと他の水着を着ている時もあるんですよ!」
「まあ、じゃあ、もっとセクシーな水着を?」
「いえ、そういうことでもなくてですね!?」
ソアは、困ったように叫ぶと、ポン、と手を叩いた。

「あ、でも、周りが真冬なのにスク水を着ていたっていうのは、
ルクオールの町が夏休み前に真冬になってしまった事件の時のことですね」
「そうね。その時のこと伺ってるわ」
「トッドさんは情報通なんですね……!」
驚きつつ、ソアは思い出話を続ける。
「事件を起こした冬の女王さんが
アーデルハイトさんみたいなかわいい子が好きだったので、
私もスク水を着て説得することになったんですよねー
……もう3年ほど前のことなので、懐かしいですね。
最終的には、冬の女王さんも男の人も含めて
仲間全員スク水になって記念撮影とか凄いことになってましたね。
でも、楽しかったですね!
さすがに寒かったりはしましたけど、冬の女王さんとも仲良くなれましたし」

皆と和解した「冬の女王」は真冬にしていたルクオールを元に戻し、
イルミンスールの講師として招聘されたのだ。

「それに、あの事件のおかげで、
当時まだイルミンスールに入学して間もなかった私が、
仲間と協力することの心強さや楽しさを知ることができたと思っています」
ソアは、懐かしさをかみしめるように言った。

「そういった意味では……うん、やっぱりスク水には思い入れがありますし、
結構好きかもしれませんね。えへへ」
照れ笑いするソアに、トッドさんが言った。

「じゃあ、せっかくですので、
ここでスク水を着ていただきましょうか」
「ええーっ!?」
「だって、お好きなんでしょう、スク水」
トッドさんがにっこり笑った。
「うう、は、恥ずかしいですけど……」

★☆★


楽屋に戻ったソアは、自分の荷物の中に、
スクール水着が入っているのを確認した。
「ベアですね、こういうことするのは……」
がっくりしつつ、着替えると、スタジオに向かう。

★☆★


「ど、どうでしょうか」
「まあ、とってもかわいらしいわ!
恥らっていらっしゃるのもいいわね」
「それ、以前、誰かにも言われた気がします……」

結局、公の電波で、ソアのスク水姿が放送されたのだった。

父が見たら、どう思うだろうか。
【イルミンの良心】とも呼ばれる、真面目なソアはそう思ったけれど、
きっとこれも、地球とパラミタの文化的な交流になるに違いない、そう思い直して、
笑顔を振りまいたのだった。