リアクション
38.バレンタイン、改めて
白波 理沙(しらなみ・りさ)は、
雅羅・サンダース三世(まさら・さんだーすざさーど)と、
空京の街を歩き回り、洋服やアクセサリーなどのショッピングを楽しむ。
「雅羅は、どういうのが好みなの?」
「そうね、私は……」
「けっこう、かわいいものが好きよね、雅羅」
「え、似合わないかしら」
「ううん、とってもかわいい!」
理沙は、雅羅に後ろから抱きついた。
雅羅の災い体質で事件に巻き込まれたりはしたものの、
理沙は冷静に対処し、
おかげで、二人は、ショッピングを楽しむことができた。
そして、理沙は、一日の最後に、チョコレートを手に、雅羅に向き合う。
「私は雅羅が好きよ。
前にも言ったけど友達としてではなく、それ以上に。
雅羅は……まだ私の事を友達としてしか見られない?」
理沙は、すでに雅羅に告白しており、
返事を待っている状態であったが、
バレンタインの機会に、もう一度、改めて想いを伝えたのであった。
真剣な理沙の瞳を見据え、雅羅が語り始める……。