校長室
シー・イーのなつやすみ
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すごかった、いやすごかったと、それ以外の形容をし辛い感動にみんなが沸いていたとき、一人の人間がヨウの皮が変質した繭へと近づいていた。幸兎である。 本当に裏切ったんですかユキさーん!? 等と叫んでいた正義をはたき倒し、ここまでこっそりと来たのであった。 「ふ〜ん……。これが抜け殻か……。ま、こっちに興味はないから、と」 彼はいきなりダイナマイト仕掛けたかと思うと、発破。 「な、なんだぁ!?」 「あぁ、抜け殻がぁ!?」 みんなが気が付いたときは既に遅く、ヨウの抜け殻は木っ端微塵に吹き飛んだ。 「てめぇ、何しやがる!?」 リッシュが幸兎の首根っこを引っつかむ。 「いや、この巣の中にある竜玉をだな?」 「馬鹿野郎!? 龍とドラゴンは別物じゃい!! それにここは巣じゃねぇ!!」 「ハッハッハ、何を馬鹿な。なんで態々巣から出て脱皮するのかね。それに龍だろうとドラゴンだろうと爬虫類じゃないか〜」 「俺らに護衛させるために出てきたに決まってんだろうがぁ!!? それに龍とドラゴンは全然別物じゃい! 動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ナメラ属アオダイショウと爬虫綱トカゲ亜目アガマ科エリマキトカゲ属エリマキトカゲぐらい別モンじゃい!!」 「あぁ!? なんか説得力あるぅぅ!?」 「ねぇ、このテープ戦争風景とゆる族撲殺とドラゴン飛翔しか入ってないんだけど、これであたしにどうしろっていうの?」 とは、彼等から少し離れたところでカッティ・スタードロップ(かってぃ・すたーどろっぷ)。 「なんとか頑張ってくれ。これに全人類の未来がかかって」 「いるわけないよー!! あたしもうどうなっても知らないよー!?」 結果できたのは悪の著作権によるダークパワーに染められてしまったキャンティとそれを泣く泣く止める樹との悲しい友情の物語であった。これが異様な人気をだし、キャンティがハリウッド女優にまで上り詰めるシンデレラストーリーがこの後続く……かもしれない。 「あ〜ぁ、結局手に入れられたのはこれだけか……」 と、みんなして必死こいて集めたこげた鱗を見る。 「ったく、馬鹿らしいったらねぇな」 「マァ、いいじゃないカ。いつか、ワタシもこんな風に脱皮をスルのダロウカ……」 「けっ、そんときゃもう少し静かに脱皮させてやるっての」 「ふふ……、期待してイルヨ……」 秋の色が当たりを染め始めた森の中。不思議な脱力感と満足感に浸りながら、みんな空を見た。 空では、白銀が泳いでいた。
▼担当マスター
山中くじら
▼マスターコメント
ペットボトルは邪道。漢なら技で連射すべし、山中です。 いや、今回お待ちいただいた皆様には本当に申し訳ない次第。パソコンがいかれたりすると、ほら、アレだ。自分達の様なヤクザな物書きはとたんに干上がるというか、なんというか……。 すいません、次回は期日までに仕上げます……。 では皆様次回またお会いする機会まで〜。