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月下の無人茶寮

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月下の無人茶寮
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リアクション

エピローグ


 夜半を過ぎて、月は天頂を過ぎていく。

 地球では、月は太陽の光を反射して輝く事が知られている。
 嘘か真か、その昔満月に霊的な光を反射させて、遠く離れた人物同士が精神感応的なやり取りをしたという魔術の記録もある。
 煌々と輝く満月を、空に浮かんだ黄金の鏡に見立てて。

 荒野を照らすパラミタの月でもそのようなことが行われていたのか、それはまだ研究が及んでいない。



 『無人茶寮』の一晩限りの試験営業は、無事終業を迎えた。


 この施設を復元した研究者たちは、この夜に試験営業を実施した理由は、月齢の関係だったと言っている。

「訪問者の精神状態や記録を引き出して反映させたものを料理に結晶させる……
 その魔法を最大限に作用させられるのが満月の夜だと、この施設に関する古文書の記録にはあるのだ。
 その理由と詳細な魔法構造については、未だ研究の余地があるが」




 またいつか、ひっそりと、無人茶寮は店を開けることがあるかもしれない。
 満月が、荒野の端の遺跡群に、黄金の粒子をさらさらと静かに降り注ぐ夜に。

担当マスターより

▼担当マスター

YAM

▼マスターコメント

参加してくださいました皆様、お疲れ様でした。
皆様のアクション、どれも非常に興味深く、楽しくリアクションを書かせていただきました。
愛に関連した記憶が多くて、とても温かかったです。
あと、書いていてたまにセルフ飯テロ状態に陥った時はちょっと辛かったですね(汗)。

リアクション中に登場された方々に称号をお贈りします。ご笑納ください。
それでは、またお会いできれば幸いです。ありがとうございました。


追記:7/7 目次ページのタグを修正しました。