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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同学園祭!

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個性的で楽しい出し物・3

姫宮 みこと(ひめみや・みこと)
本能寺 揚羽(ほんのうじ・あげは)による、
「百合園茶道部 東北出張版」が、
百合園女学院の茶室にて開催されていた。

「男の方が日ごと足を踏み入れることのできない
百合園の日常を少しでも知っていただければと、
今回の席を設けました。
また今回は東北出張版ということで、震災復興支援も兼ねております。
ぜひお気軽に足をお運びください」
代表のみことが、ぺこりと一礼する。

牛たん、笹かま、ずんだ餅、焼き牡蠣などの、東北名産物と、
料理に合いそうなほうじ茶と番茶を用意していた。

清楚な巫女のみことには、
他校の男子生徒の評判も良く、
お店はフル回転であった。

「安く早く美味くを合言葉に、気合いを入れて料理するぞよ!」
揚羽が、厨房担当、みことが接客担当と、
役割分担している。

百合園の体験は、男女問わず、他校生にとても好評であった。

「さる、楽しいのう。まるでプライベのようじゃな」
「プライベとか言っちゃダメです!」
揚羽にみことがツッコミを入れる。

もちろんだが、ここは百合園茶道部である。
東京都目黒区とは関係がない。

みことの願いは、ひとつだけだった。
「何ごともないおだやかな日々を過ごせればそれでいいんです。それだけなんです」

訪れた人たちは、代金のほか、たくさんの募金をしていってくれた。
皆が笑顔で、楽しい交流をし、
百合園生も他校生も、分け隔てなく、幸せな時間が過ぎていった。