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リアクション
■□■4■□■ 文化侵略とおっぱい戦争
ジャングルの奥地。
メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー)と、
パートナーの剣の花嫁、セシリア・ライト(せしりあ・らいと)、
英霊、フィリッパ・アヴェーヌ(ふぃりっぱ・あべーぬ)は、
探検隊風衣装で、ジャングルにやってきていた。
「私達はついに、ジャングルの奥地へとやってきましたぁ。
しかし、野球のバットあるかぎり、
心配はないのですぅ」
メイベルは衣装に不釣り合いな野球のバットを振り回していう。
「あっ、あれは、未知の食材!
現地の文化を研究するためにも、
調理して食べてみなくちゃ!」
セシリアは、毒々しい色の果物やらキノコやらを持ってきた。
「なるほど、現地の人はこういうものを食べているのですね。
ジャーナリストとして、実際に体験してみなければいけませんね」
フィリッパは、デジタルビデオカメラで、果物やキノコを撮影していたが、
自ら食べ始めた。
「うっ!?」
「ど、どうしたの!?」
「さ、撮影をやめないでください。
真実を記録するのは戦争なのです……」
「わかったよ!
フィリッパの死は無駄にしないよ!」
セシリアは涙をぬぐうと、フィリッパを撮影し始めた。
「生き残れなければ、真実にたどり着けないのです。
真実を求める人々に提供するのがジャーナリストですから」
「いつ、ジャーナリストになったんですかぁ?」
「……ぐふっ」
メイベルのツッコミはスルーして、フィリッパは気絶した。
★☆★
チップイ湖に到着した
アリア・セレスティ(ありあ・せれすてぃ)は、叫ぶ。
「警告します!
私は【天傷星】のアリア・セレスティ。
でも傷ついているのは衣服の方が多いかな……って。
だけど、puicoさんのイラスト、1枚も破けてませんからー!!」
そこに、メイベルとセシリアもやってくる。
「ちっぱい! ちっぱい!」
「巨乳じゃないですか! 許せません!」
青い鳥は、メイベルの胸を見咎めて叫ぶ。
「いつも扇情的な衣装で、
胸をみせびらかしやがって!」
「風紀的にも許せませんね!」
円とロザリンドも、アリアの胸を見て言う。
★☆★
「待ちなさい!」
そこに、神父の姿をした鬼崎 朔(きざき・さく)が現れた。
「いいですか。
おっぱいというものは正に母性の象徴!
あるだけでその人の母性をはぐくんでくれます。
……ですが、皆様の中には、
ちっぱいでもしくはでっぱいで悩んでる方もいるかもしれません!
しかし悲観してはならない!
ちっぱいには育てる楽しみが!
でっぱいには堪能する楽しみが!
普通はその両方があるのです!」
「ちっぱい! ちっぱい!」
「マナイタン族の皆さんは、
『お前だって結構、胸あるじゃないか!
持てる者には持たざる者の気持ちなんてわからないんだよ!』とおっしゃってます」
朔に叫ぶマナイタン族の言葉を、青い鳥が通訳する。
「バカめ!
私はおっぱい神父!
おっぱい神の前でおっぱいは皆、平等なのです!
それがわからない奴は処刑する!」
「おっぱいおっぱいって、女だけど許せないわ!」
朔は、暗黒ギロチンを出現させ、
美羽も応戦する。
★☆★
「ちょっ!? や、やだ……きゃあああああ!?」
アリアは、スピードタイプの戦士として戦おうとするが、
胸の大きさが災いして、マナイタン族達に追い込まれてしまう。
「はぁ、はぁ……どうして、いつも……」
アリアは、服がボロボロに破けて、
ブラジャーの紐やパンツを押さえる。
「このっ、今日は負けないんだからぁ!」
手が使えないのでサイコキネシスで剣を操るアリアだが、
やはり、普通に剣を使うのとは違い、押されていく。
「いやああああんっ」
「これが、持たざる者の悲しみの一撃です……うっ!?」
青い鳥の一撃で、ぶっ飛ばされるアリアだが、
その瞬間、青い鳥は引きちぎったアリアのブラジャーの中を見てしまった。
「くっ……大きい!」
青い鳥は歯ぎしりする。
★☆★
「な!?
あのおっぱいは……!?」
「よそ見してる場合じゃないわよ!」
「うわあああああああああああ!?」
アリアに注目した朔は、美羽のレッグラリアットでぶっ飛ばされる。
「な、なぜ……あんなに露出している人もいるのに、
ミニスカートの中が見えないなんて!」
「それは、すなわち、乙女の魔法よ!」
倒れる朔に、美羽は宣言する。
★☆★
「きゃあああああ!?」
「うわあああああ!?」
メイベルとセシリアも、円とロザリンド、マナイタン族にぶっ飛ばされる。
「ふふふ、君たちの生まれの不幸を呪うがいい」
「君はいい友人だったが、君の胸がいけないのだよ」
円とロザリンドは、メイベルとセシリアをチップイ湖に沈める。
「ちっぱい!?」
「ちっぱい! ちっぱい!!」
「え? 『この武器は素晴らしい! これで、巨乳どもを撲殺してやろう!』ですって?」
メイベルとセシリアの野球のバットを拾って、
騒ぎ始めたマナイタン族の言葉を、青い鳥が通訳する。
(ふふふ……。
これで、マナイタン族も野球のバットの虜ですぅ……ぶくぶくぶく)
沈みながらメイベルは思う。
こうして、野球のバットによる文化浸食が成功してしまうのだった。
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