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リアクション
 イシュベルタ・アスザスから送られた箱の中から、大量の茶葉を受け取ったニーフェ・アレエ(にーふぇ・あれえ)は、先日の事件で、ある人物が予約したパーティ会場で、クリスマスパーティをやることを心に決めた。
 帰ってきたばかりで、まだ混乱を隠しきれない様子の彼女の姉、ルーノ・アレエ(るーの・あれえ)を励ます意味と、そしてこれまでの協力者をねぎらうため。
 そして、同封されたエレアノール直筆の手紙に書かれた物語を、多くの人に知ってもらうためだ。
 その昔、紅茶好きなお姫様がいました。
 お茶を育てるのはもちろん、新しいブレンドを考えたりするのも大好きで、そしてお茶を入れるのも誰よりも上手でした。
 お姫様の作るお茶は、とてもとてもおいしいと評判でした。
 そして、いくつかの奇跡を起こすのです。
 病の人を治したり、喧嘩をした人たちを仲直りさせたり。それは、一つの国を動かしてしまうほどの物語がありました。
 ですが、お姫様はそんな大活躍も空しく、病に倒れてしまいます。
 お姫様が作った紅茶は、お姫様を治すことはできませんでした。
 お姫様は、大好きな騎士様がいました。騎士様も、お姫様が大好きでした。
 騎士様は、お姫様のためにどんな病も治す薬を探しにいきました。
 その薬が見つかり、年明けの宴には間に合うという手紙を受け取った夜、お姫様は息を引き取ってしまいました。
 騎士様は、お姫様が大好きなお茶をいつでも摘める様にと、とても険しい洞窟の中に植え替えました。
 ナラカに近い場所ならば、きっとお姫様もお茶を摘みにこられるだろうと。
 お姫様が亡くなってから、一年。
 お姫様が最後に作った茶葉で、騎士様が紅茶を入れてお姫様を想っていると、お姫様の声が聞こえました。
 
 お姫様も、同じお茶を飲んでいること。
 騎士様に逢えずに死んでしまってごめんなさいと、
 そして、いつまでも騎士様が元気でいられるよう祈っていると。
 
 それから、騎士様は毎年お姫様のためにお茶を造りました。
 お姫様が最後に作ったお茶は、とてもとても難しい製法で、とても時間がかかります。
 騎士様はそれでもお茶を造りました。
 そして、毎年お姫様のためにお茶を飲みました。
 想いが通じ合う二人は、そのたびに言葉を交わすことがかなったといわれています。
 そして、お姫様の願いどおり、騎士様は晩年まで、とても健康に過ごすことが出来たといわれています。
 お姫様の命日と、クリスマスが一緒だったのがあってか、そのお茶は後々こう呼ばれるようになります。 
 聖なる夜の紅茶……と。
*注意書き*
 お疲れ様です。芹生 綾です。
 まずはお詫びを。すみません、遅くなりました。思いのほか懲りすぎてしまいました
 今回初の75人だったので、緊張しながら取り組ませていただきましたが、やはり無理でした……
 いまさらですが、このシナリオで指名したからといって絆値は増えたり減ったりはしません。
(皆様良識ある方ばかりなので大丈夫そうですが、念のため^^;)
 このシナリオは、ページごとに分けさせていただきました。
 ページ表記をご参考の上で、ご覧戴けましたら幸いです。
 希望アクションごとに分かれておりますが、ルーノ・アレエのパーティに参加される方は、カップル、友人、家族に関わらず『聖夜の宴』に含まれております。
 ただし、『パーティに参加』としか書かれていない方は、アクションのメインがパーティの内容だった場合はパーティに。
 カップル描写優先だった場合は個別描写になっております。
 時系列はばらばらです。なので、同じクリスマスイヴでも夜だったり昼間だったりします。
 今回基本的に、希望されたシーン以外は名前は出さないようにしておりますが、他のPCからの要望や、盛り上げのために名前が出ている場合があります。
 尚、カップルシーンでは年齢指定に引っかかりそうな描写は極力避けているつもりですが、人によってはご不快な思いをされる表現もあるかもしれません。
 うっかり読んでしまってご不快な思いをされてしまわぬよう、但し書きをしてあります。
 (該当PC以外はぜったいに出ないようにしてあります)
 ご理解とご協力を、お願いいたします。
*2〜3 恋人達のクリスマス
*4〜6 校長・NPCたちとのクリスマス
 (12/22段階で、ナラカエクスプレスにて御神楽 環菜救出成功となっているのでそのつもりで書かせていただいています)
*7〜13 家族と友人たちのクリスマス
*14〜15 鍋パーティ【天国か、地獄か】
*16〜18 庭園で、聖夜の宴を
*19〜20 残念な人たち
 それでは、パラミタ大陸でのクリスマス・イヴをどうかお楽しみくださいませ!
 
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