リアクション
彼方から、黒い雲が立ち込めはじめました
禍々しい瘴気とともに闇の魔の手が伸び、勇者たちの行く手を阻もうと、魔王たちが動き始めます。。
とうとう、決戦の始まりのようです。
魔王クロノス。それは、ドクター・ハデス(どくたー・はです)の姿でありました。
彼は、バグに取り込まれこの世界に魔王として降臨したようです。
深い眠りから目覚めたこの魔王は、己を打ち倒すことのできる伝説の剣を勇者立ち寄りも先に奪うべく、多くの手勢を引き連れ精霊の泉へと向かっていたのです。
「ふははははっ! 魔王を倒せる唯一の武器さえ手に入れてしまえば、恐れるものは何もない!」
「……魔王クロノスさま。大変なことが」
そこへ、情報を伝えにやってきたのは、魔王クロノスの魔鎧として配置されたアルテミス・カリスト(あるてみす・かりすと)です。
「魔鋼将軍ハーティオンと魔装奇兵団が、勇者たちによって倒されたようです!」
「ふふ、奴め、急いて事を仕損じおったな。まあいい織り込み済みだ。問題ない」
まったく動揺を見せずに魔王クロノスは微笑みます。
「魔王クロノスさま。例の泉を発見しました」
もう一人の部下、冥土機晶姫ヘスティアことヘスティア・ウルカヌス(へすてぃあ・うるかぬす)がやってきます。
「勇者たちはまだ現れていない様子です。いかがいたしましょうか?」
「伝説の剣を探せ。邪魔するものがいるようなら滅ぼしてもかまわん!」
「ははっ、さっそく総勢を引きつれ、捜索に入ります」
冥土機晶姫ヘスティアは、冥土不死騎団を引きつれ作戦行動へと移りました。
「くくく……。さて、余もそろそろ出向くとするか。伝説の聖剣カリバーンが眠るあの地へ」