校長室
フラッグ争奪! 勝つのは西か、東か!?
リアクション公開中!
行く先決める大会議 しんしんと降り続く雪山のとある一か所。 そこに集まっているのはレオン・ダンドリオン(れおん・たんどりおん)のチーム。 「人数そのものはこちらが多い。その分作戦の幅は広がる、それを生かして攻めていくぞ!」 「「オー!!」」 レオンの鼓舞に気合を入れる面々。 「じゃ、作戦会議に移るが、なにか良い案はあるか?」 「はい。各々すでに考えがあると思いますので、似通った考えの人たちと部隊を組んでいきませんか?」 叶 白竜(よう・ぱいろん)が手を上げそう意見を言うと、レオンの補佐をしていた天海 護(あまみ・まもる)がそれを受け左から順に考えを言っていくように指示を出す。 全ての人の考えを聞き終えたレオンと護は、部隊ごとに組み分けていく。 「まずは永谷、刀真、月夜の囮部隊。永谷の囮行動が重要だぞ」 「はい。頑張ります」 「永谷、よろしくお願いしますね」 「こっちこそよろしくな」 「できるだけたくさんの人を引き付けて倒してこうね」 白く染めたブラックコートを羽織った樹月 刀真(きづき・とうま)はそう言って大岡 永谷(おおおか・とと)と握手をする。 刀真と同じく白く染めたブラックコートを羽織っている漆髪 月夜(うるしがみ・つくよ)が笑顔で言うと二人はしっかりと頷いた。 「トラップ・防衛部隊。セレンフィリティ、セレアナ、敬一、レギーナ、リブロ、レノアの六名」 「高地の砲座陣地に丁度適した場所を見つけるのは大変だと思うが、頑張ってくれ」 「承知しております。迅速に砲座陣地を築いていかないとですな」 「そうですね」 「築いている間、その周りにたくさんトラップ仕込んどくね」 「引っかからなかった奴らには俺のグレネードランチャーとエアハルトの狂血の黒影爪で仕留めてやる」 セレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)、セレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)、三船 敬一(みふね・けいいち)、レギーナ・エアハルト(れぎーな・えあはると)、リブロ・グランチェスター(りぶろ・ぐらんちぇすたー)、レノア・レヴィスペンサー(れのあ・れう゛ぃすぺんさー)は各々の道具を確かめ気を引き締めた。 「襲撃部隊。蓮華、スティンガー、クレア。この狙撃部隊は場所が場所だからな。十分気をつけろよ」 「フラッグ争奪者のクレアもいるからちゃんと守ってよ」 「が、頑張ります……」 「兵は駒。役に立つ駒になれるよう頑張るぜ」 「フォローの方、しっかり頼む」 緊張気味の白い防寒着を着ている董 蓮華(ただす・れんげ)と平常心のスティンガー・ホーク(すてぃんがー・ほーく)の方を見てクレア・シュミット(くれあ・しゅみっと)はそう言う。 「次行くよ。カオル、悠、翼、那未、千代の隠密部隊」 「完全に回りきらなくても良いぞ。向こうもこっちに進軍してるからな」 「千代はカオルたちと途中までしか行動できなくても良いの?」 「はい! 私には団長人形がありますから!」 「そ、そっか。でも気を付けてよ」 自信満々にSDじんるいふぉんくんボートを見せる、シーツで身をくるんだ御茶ノ水 千代(おちゃのみず・ちよ)と不安を否めない護のやりとりの傍らで橘 カオル(たちばな・かおる)、月島 悠(つきしま・ゆう)、麻上 翼(まがみ・つばさ)、浅間 那未(あさま・なみ)は軽く言葉を交わしていた。 「今回もよろしくな」 「あぁ。いかに早く東に行けるかがカギとなるな」 「大丈夫ですよ。わたくしのしびれ粉による足止めと」 「悠くんの機関銃とボクのガトリング砲があればね」 左腕を上げて撃つ仕草をする翼。 「空中部隊は洋、みとの二人。頼むぞ」 「はっ!」 「頑張りますわ」 「本当はもう少しこの部隊がいた方が良いと思うんだけど、レオンの部隊の攻守を固めたいからごめんね」 「心配感謝するであります! 良いか、みと。これは射的を覚えさせるための訓練だ。パッフェルカスタムのエアガンを使いこなせ。いいな?」 「はい。初めて使う銃器ですから怖いですけど、頑張ります」 相沢 洋(あいざわ・ひろし)は始めの方は護たちに言い、後の方を乃木坂 みと(のぎさか・みと)に言った。 言われた方のみとは不安げに洋を見ている。 「えーと、次は救助部隊ね。マーゼン、飛鳥、アム、白竜、羅儀」 「白竜と羅儀は全体フォローだったが、救助部隊の方に入ってもらう」 「分かりました」 「……見ない顔や女の子がいっぱい」 「羅儀君?」 「はい……」 新人や他校の女生徒がいることに内心大喜びしていた世 羅儀(せい・らぎ)の顔つきに気がついた白竜が釘を刺す。 「怪我人は自分等に任せろ」 「アウトの人でも怪我があるならちゃんと治すわ」 「治療中の護衛もちゃんとやるから安心して!」 マーゼン・クロッシュナー(まーぜん・くろっしゅなー)、本能寺 飛鳥(ほんのうじ・あすか)、アム・ブランド(あむ・ぶらんど)がそう言う。 「体温を維持する防護衣類をしっかり付けて、必要な物を落下させないようかならず身体にしっかり結びつける。銃器に雪が入らないようしっかり防護カバーを付けるように」 白竜が最後にそう言って話を閉めた。 「そして最後にオレと共に進む護、北斗、聖、セフィー、オルフィナ、エリザベータ、ルカルカ、ダリル」 「レオーン! オレすっごく頑張るから」 「白狼のセフィーの名の由来を教えてあげる」 「雪原の狼を嘗めると逆に狩られるぜっ」 「例え訓練でも手加減はしませんからね……覚悟なさい、勝つのはこちらです」 天海 北斗(あまみ・ほくと)はレオンに抱きつく。 残る天海 聖(あまみ・あきら)、白大狼の毛皮の外套を着用しているセフィー・グローリィア(せふぃー・ぐろーりぃあ)、オルフィナ・ランディ(おるふぃな・らんでぃ)、エリザベータ・ブリュメール(えりざべーた・ぶりゅめーる)、:白スキーウエアと白く染めたマントを羽織ったルカルカ・ルー(るかるか・るー)、ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)はそれぞれ気合を入れている。 「部隊編成も終わったし、みんなで頑張ってフラッグを取ろうね!」 「西のレオン軍、突撃!!」 先陣を切って進みだすレオン部隊。 エリザベータは小型飛空艇に乗って上空の偵察をしに舞いあがる。 他の部隊も自らの部隊に割り当てられた場所へ進んで行く。