校長室
【第六話】超能力の可能性、超能力の危険性
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同時刻 迅竜 艦長室 「迅竜は、彩竜を中心とする小隊を援護します。砲撃用意」 響き渡るルカルカ・ルー(るかるか・るー)の声。 「了解。サポートはまかせろ」 「ぶちかましてやろうぜ!」 打てば響くように返ってくるダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)とカルキノス・シュトロエンデ(かるきのす・しゅとろえんで)の声。 『俺も忘れるな』 次いで入る通信は迅竜護衛艦であるArcemの夏侯 淵(かこう・えん)。 「そういうことなら任せてくださいよ。迅竜、砲撃態勢へ移行.さぁ。この戦いを勝ち抜きましょう!」 操舵席に座るルース・マキャフリー(るーす・まきゃふりー)が言う。 「装備も整備班の面々が強化してくれてますからね。前回よりも更に痛烈なのを叩き込んでやれますよ!」 そう言ってデータを呼び出すルース。 エールヴァント・フォルケン(えーるう゛ぁんと・ふぉるけん)とアルフ・シュライア(あるふ・しゅらいあ)の二名により強化改造された迅竜の装備。 そのおかげで迅竜の火力は更に増していた。 ルースがデータを呼び出したのを見計らったように、砲術セクションからも入電がある。 『砲術セクション、いつでもいけます』 『ってことで合図よろしく!』 クローラ・テレスコピウム(くろーら・てれすこぴうむ)とセリオス・ヒューレー(せりおす・ひゅーれー)も準備完了のようだ。 『既に彩竜とのデータリンクも完了した今。アルベルタが目と耳、ガイザックが頭脳、そして俺達が刃だ――敵は、俺達全体が1つの生命体のように動くことに驚くかもな』 『だろうね』 『『人間は基本的に”群れ”の生き物なのだよ』それを実感するだろう』 『うんうん。頼もしいじゃないの。流石は大尉になったし婚約もした順風満帆な人生真っ最中のクローラ。その恩恵を迅竜機甲師団にわけてね』 『む……それは任務とは関係が――』 『いいのいいの。ささ、艦長。合図よろしく!』 二人がやり取りを終えると、ルカルカは吼えるような声で堂々と言い放つ。 『全武装一斉発射!』