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学生たちの休日18

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学生たちの休日18

リアクション

    ★    ★    ★

 時に、帝国歴5417年。うさにゃー帝国の内部分裂に乗じて、パビモン共和国は、積年の借金を取り立てるべく、大攻勢を開始した。
「お、俺は、巻き込まれただけだあ」
 源 鉄心(みなもと・てっしん)の叫び声がむなしく響く。
「そんなことには、聞く耳もたないうさ。この長い耳でも、聞こえないうさ」
 白の女王、ティー・ティー(てぃー・てぃー)は、源鉄心の言葉を一蹴した。
「いや、ここは聞いてほしいんだけど」
 1D10。10。ファンブル。源鉄心は紅白餅を手に入れた。
「これに何の意味があるんだ?」
「答えは、聞いてないにゃ。さっさと戦うにゃ」
 赤の女王、イコナ・ユア・クックブック(いこな・ゆあくっくぶっく)の徴兵。2D6。4。ミニいこにゃ兵が4匹現れた。
「突撃ー」
 パビモン トレリン(ぱびもん・とれりん)パビモン ナウディ(ぱびもん・なうでぃ)パビモン ミラボー(ぱびもん・みらぼー)パビモン リラード(ぱびもん・りらーど)が現れた。
 共和国のターン。
 言葉責め。スープ・ストーン(すーぷ・すとーん)のレジスト判定。2D6。2。ファンブル。ダメージ判定。10D10。100。クリティカル。追加ダメージ1D10。10。装甲値マイナスしてダメージ109点。スープ・ストーンは倒れた。
「我が人生にくいなーし!」
 スープストーンの自爆。城壁が破壊された。
「何をやってるんだ、あいつは」
 源鉄心の攻撃。外れ、外れ。
「うう……」
 ミニいこにゃ軍団の攻撃。
 ダメージ1を与えた。敵の反撃。ダメージ4。ミニいこにゃ軍団は壊滅した。
「脆すぎますわ」
 スープ・ストーン2の復活。
 パビモンの攻撃。スープ・ストーン2にダメージ500。スープ・ストーン2は倒れた。
「ぜひもなしー!」
 スープ・ストーン2の自爆。王の間の扉が壊れた。
「おいっ!」
「こうなったら、最後の手段うさ。合体!」
 ティー・ティーとイコナ・ユア・クックブックは紅白餅を食べた。食あたりで二人とも墓場へ。二人を生贄にして墓場から、スープ・ストーンを特殊召喚で復活。
「スイカ最高!」
 スープ・ストーンがスイカ爆弾を使った。
 全員にダメージ100。
 全員戦闘不能のため、ファーストシーンからやり直します。

    ★    ★    ★

 こんこん。
「ううっ、なんだあ……」
 ちっちゃな大司書さんの分身に小突かれて、大図書室のテーブルに突っ伏していた源鉄心が目を覚ましました。
 パーラ・ラミの分身が、目の前に開かれていた本をパタンと閉じます。
「ううっ、頭悪いうさ……」
「痛いでしょうがあ……」
 そのとたん、ティー・ティーとイコナ・ユア・クックブックとスープ・ストーンや、パビモンたちが目を覚ましました。
 全員を見回して、パーラ・ラミの分身がメッと、軽く叱ります。どうやら、禁書扱いのTRPG本を開いてしまったらしく、しばらくそのゲーム世界に囚われていたようです。にしても、あまりにも酷いゲームです。まさか、そのせいで禁書になったのでしょうか。
 それにしても、いったい、誰がどこからそんな本を持ってきたのでしょう。
「わ、私は、面白そうなゲームのルールブックを探しに行っただけですわ。ほら、ちゃんとしたゲーム本も持ってきていますし」
 慌てて、イコナ・ユア・クックブックが弁解しました。
「じゃあ、そっちをやるうさ」
 まだ頭が悪い――痛いと、軽くこめかみを押さえながらティー・ティーが言いました。
 そんな彼らを放置するかのように、パーラ・ラミの分身は、禁書を持って大図書室の深層へと帰っていきました。
 もちろん、イコナ・ユア・クックブックの見つけてきたゲーム本も、ゲームバランス無視のくそゲーだったのです。微妙にループです。
 こんなことなら俺が作ると、源鉄心はオリジナルゲームの開発を決心するのでした。

    ★    ★    ★

「なんだか、今、もの凄く頭の悪い――痛いことが起きたような……」
 自分の分身の一人が、なんだか凄くダメな本に触れた感じがして、思わずパーラ・ラミが頭をかかえました。
 その他の分身たちは、せっせと周りにある無数の本たちを整理しています。
「と、とにかく、みんなの話を早く整理しなければ……。みんな、急ぎなさい」
 髪の毛の一筋一筋と結ばれた無数の分身たちにむかって、パーラ・ラミは言いました。