リアクション
7ターン 『さあ、混戦のトップグループ、激しく順位が入れ替わっています。 トップに躍り出たのは、カレン・クレスティア選手。すばらしい追い上げで、ついにトップに立ちました。 2位には、天城一輝が返り咲いています。 リース・エンデルフィア選手、3位まで後退しました。 神代明日香選手4位、緋桜ケイ選手5位と後退しています。 6位は、綺雲菜織選手があがってきています。 7位のソア・ウェンボリス選手と8位のハーリー・デビットソン選手、抜きつ抜かれつの激しい戦いです。 9位、秋月葵選手、パラミタイルカで無難に機雷地帯を突破しました。これは、パラミタイルカが賢いのでしょうか。それとも、パンティー番長こと南鮪選手の存在が、変な意味で影響したのでしようか。 10位には、皆川陽選手が、ジュレール・リーヴェンディ選手に追いつきました。 12位の笹野朔夜選手、皆川陽選手チームからの攻撃に対して反転攻撃したために遅れてしまいました。かろうじて、ラストの南鮪選手の前を走っている状態です。 なぜか、ラストが、水面を自力で走っている二人の対決となっています。この文字通りの走り対決、いったいどちらに軍配が上がるのでしょうか』 ★ ★ ★ 「ふう、酷い目に遭ったねえ……」 サビク・オルタナティヴの運転するオルタナティヴ13/Gの上でしゃがみ込みながら、救助された佐々木弥十郎が、やっと一息ついていた。 すぐそばには、白スクをピンクの泡だらけにしたエリシア・ボックが、大の字になってのびている。 『――へい、かーのーじょ。格好いいねえ、キャンギャル? レースクイーン?』 「なんだなんだあ?」 突然頭の中に響いてきた佐々木八雲の意識に、佐々木弥十郎が思いきり戸惑った。どうやらどこかでナンパしているらしいが、思いっきり台詞と下心がダダ漏れである。しかも、聞こえてくるのは佐々木八雲の声だけなので、今ひとつ状況が分からない。いったい、誰をナンパしているのだろう。 『――えっ、これから、応援? 一緒についてっちゃおうかなあ。だめ? そう、だめ……ちっ』 「今のは……痛いかな。いったい、あいつは何をやってるんだあ……」 思わず、佐々木弥十郎は深々と溜め息をついた。 ★ ★ ★ 『それでは、現在の順位です。 トップグループの激しい争いと比べて、だんだんとラストグループが安定し始めているような気もしますが、はたして、どんでん返しはどこに仕組まれているのでしょうか』 1 △カレン・クレスティア 2 △天城一輝 3 ▼リース・エンデルフィア 4 ▼神代明日香 5 ▼緋桜ケイ 悠久ノカナタ 6 △綺雲菜織 彩音・サテライト 7 ▼ソア・ウェンボリス 雪国ベア 8 ▼ハーリー・デビットソン 9 △秋月葵 魔装書アル・アジフ 10△皆川陽 テディ・アルタヴィスタ △ジュレール・リーヴェンディ 12 笹野朔夜 13△南鮪 |
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