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トリック・オア・コントラクト!

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トリック・オア・コントラクト!
トリック・オア・コントラクト! トリック・オア・コントラクト!

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■□■9■□■ 最後の攻防

そうしていると、
セレスティアーナの前に桐生 円(きりゅう・まどか)がやってくる。

吸血鬼の仮装の円は、セレスティアーナにお菓子をねだる。
「代王さまー、お菓子くださいなー。
トリック・オア・トリート! お菓子をくれないと悪戯しちゃうよぉ!」
「お菓子だと?
今、食べてしまったぞ」
セレスティアーナの正直な回答に、
円は計画を実行に移すことにする。
「王のくせにお菓子くれないとか舐めてんの!? よし殺す!」

さらに、そこに、
毒島 大佐(ぶすじま・たいさ)と、
全身に晒を巻いてミイラになりきった水神 クタアト(すいじん・くたあと)が現れた。
「やっと追いついたざんす!」
武と戦ってボロボロになったざんすかもやってくる。
「ヴオォォォ、ヨウジョー、ヨウジョー」
クタアトは、ざんすかと円を見るなり、突撃する。
「ざんすか、トリック・オア・トリート」
大佐に言われて、ざんすかは言う。
「菓子なんかないざんす!」
「よし、じゃあ、スカートをめくろう」
「何言ってやがるざんす!?」

そこに、パンプキンヘッドをかぶった戦部 小次郎(いくさべ・こじろう)が、
セレスティアーナの護衛に駆けつける。

「ひっさーつ、円ダンク!
シャンバラ版バスケットボールの練習の時に思いついた、
相手の頭の重さで、首の骨を折って
一撃で殺す、ボクが思いついたボクしかできない技だ!」
「って、ミーの技のパクリざんす!」
円がセレスティアーナに向かって跳躍して、ざんすかが叫ぶ。

小次郎は、近くにいたアーデルハイトを投げつけて、
円ダンクの盾にする。
「ギャフッ!?」
「わー、大ババ様はハズレだよー」
円ダンクはアーデルハイトに炸裂した。
(申し訳ありません、アーデルハイト様なら復活できるでしょう)
パンプキンヘッドをかぶって終始無言の小次郎は思う。

★☆★

「ざんすか、スカートめくらせろ!
ていうか、どういうパンツはいてるのか気になる!」
「邪魔すんなざんす!」
大佐を、ざんすかがげしげし蹴る。

「みんな、わるいことしちゃダメです!」
東シャンバラ・ロイヤルガードのヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)も、
カボチャ騎士の仮装でセレスティアーナの護衛として現れる。
「ヴオォォォ、ヨウジョー、ヨウジョー」
クタアトは、ヴァーナーも狙う。

カボチャ柄の魔女の仮装のセツカ・グラフトン(せつか・ぐらふとん)は、
「悪い子はコンガリお仕置きですわよ」
ざんすかと円と大佐とクタアトを炎の聖霊でぶっ飛ばす。
「ヴオォォォアアアアアアアアアア、仮装だけに火葬とかー」
クタアトは、よく燃える。
「分銅とか、じゃたとかいろいろ考えてたけど、炎対策はしてなかった!」
大佐はそのようなことを言いつつぶっ飛ばされる。
「ぎゃー!? でも、大ババ様のキルマークが増えたから満足!」
円もぶっ飛ばされていった。

ざんすかもコンガリだが、まだやる気でいる。
「このくらいであきらめないざんす!」

★☆★

「ちょっと待ったですよーっ!」
東シャンバラ・ロイヤルガードの、ソア・ウェンボリス(そあ・うぇんぼりす)が、
「ハロウィン版・雪国ベア衣装」の姿で、空中から現れて言う。
「ロイヤルガードとして、セレスティアーナ様に無礼は許しませんよっ!」
ソアは、ざんすかの説得を開始する。
「パートナー契約は大切なことなんですから、まずはお互いのことを良く知るべきです!」
着ぐるみをフランケンシュタイン風にしている
白熊のゆる族雪国 ベア(ゆきぐに・べあ)は、ソアの言葉に続く。
「お互いを知ることは大切なことなんだよな!
じゃあ、俺様がざんすかの紹介をしてやるぜ!
こいつはこんな見た目だが5001歳でな……昔は長いヒゲの筋骨隆々のジジイだったんだ。
なので通称はラリアットジジイ、またはロリジジイで……」
「ジジイとか言うなざんす!
ミーは人間どもに言うこと聞かせるためにイメチェンしたざんす!」
「クマーッ!?」
ベアは、ざんすかにラリアットでぶっ飛ばされた。
「こ、これも紹介のうちだぜ! ざんすかダンクじゃなかっただけ、マシだったぜ……」
ベアは倒れる。
「もう、ざんすかさんったら!
そんなに乱暴にしてたらダメですよ!
セレスティアーナ様ともちゃんと話し合って……」
「そんなややこしいことはどうでもいいざんす!」
ソアになおも説得されるが、ざんすかは聞かない。

★☆★

と、そこに。

南 鮪(みなみ・まぐろ)と、土器土器 はにわ茸(どきどき・はにわたけ)が、
パンツ狩りにやってきた。
「ヒャッハァ〜! トリック・オア・パンツ!
俺がパンツの元にシャンバラを統一するぜ、
ゆくゆくは全パラミタもパンツ統一だぜ! ヒャッハァ〜!」
鮪は、聖ワレンティヌスのパンツを今日もゲットしていた。
ワレンティヌスは、分霊で、15歳くらいの少女の姿である。
「ふざけんなー! 関係ないイベントに呼ばれたと思ったら、
またパンツ泥棒かよ!」
「これは世界平和の為なんじゃ、
わしゃぁ泣く泣く世界平和の為に頑張っとるんじゃ、
リコとセレスティアーナは代王なんじゃから一番に世界平和に協力せにゃああかんのじゃあ!」
光学迷彩とサイコキネシスでパンツ剥ぎに協力しているはにわ茸は、ヨダレをたらしながら言う。
「何?
パンツだと?」
きょとんとしているセレスティアーナに、鮪は言う。
「この会場にいる全ての者のパンツを集めると、シャンバラが統一されるんだよ!
お前のは前々から味わって見たかったからな! 念入りに大切に扱ってやるぜ」

「待て!」
東シャンバラ・ロイヤルガードの姫宮 和希(ひめみや・かずき)が、
セレスティアーナの前に立ちはだかる。
「姫さんを汚そうとする奴はこの俺が許さないぜ!」
「ヒャッハー! ロイヤルガードのパンツも全部いただきだぜェー!」
鮪は、和希のパンツをゲットする。

しかし。

「な、何ィー!?」

その瞬間、和希は鮪のパンツを手にしていた。

「パンツにはパンツを! これがパラ実流だぜ!」
鮪とはにわ茸は和希にぶっ飛ばされる。
「奪い奪われだぜェー、今日はこの辺で勘弁してやるぜ!」
「くやしいのう! スカートの中を撮影する暇がなかったんじゃ!」

「最大の悪は滅びたな!」
腕を組んでいう和希だが、スカートの下は何もはいてない状態であった。

一方、セツカとベアは、
ヴァーナーとソアが鮪の下半身を見ないように、ガードしていた。