シャンバラ教導団へ

百合園女学院

校長室

薔薇の学舎へ

トリック・オア・コントラクト!

リアクション公開中!

トリック・オア・コントラクト!
トリック・オア・コントラクト! トリック・オア・コントラクト!

リアクション

■□■4■□■ つぁんだと契約

こうして、理子達が談笑しているところに、
つぁんだがこっそり接近していた。
「ふふふ、理子と契約すれば、
西シャンバラと日本は僕のものだ!」

しかし、ドラキュラの格好をしたカルナス・レインフォード(かるなす・れいんふぉーど)がやってきて、
つぁんだを捕まえる。
「トリック・アンド・パンツ!」
「ぎゃああああ!?」
カルナスは、煙幕ファンデーションの煙の中で、
マントの下に持参した色とりどりのかぼちゃパンツを、
つぁんだのパンツと履き替えさせる。
「つぁんだのパンツゲットだぜ!」
カルナスは、奪ったつぁんだのパンツを掲げて走り去った。
「こらあああああ!?
ぶっ殺す! ……ガフッ!?」
つぁんだがカルナスを追いかけようとしたところ、
理子の護衛をしていた西シャンバラ・ロイヤルガードの、
葛葉 翔(くずのは・しょう)が、つぁんだにヘッドロックをかける。
「さっきから、理子に近づいてくる地祇をちぎってはなげていたが……。
つぁんだテメー、ツァンダの地祇なのに何やってんだよ!」
「いだだだだ、余計なことするなよ!
捕まえるなら僕じゃなくて下着泥棒のカルナスだろ!?」
「黙れ! 二度とこういうことができないように俺が契約してやろうかこらぁ」
翔は、説教だか脅迫だかわからないことを言い始める。

★☆★

そこに、東シャンバラ・ロイヤルガードの
緋桜 ケイ(ひおう・けい)と、
パートナーの悠久ノ カナタ(とわの・かなた)もやってきた。
「つぁんだ……俺と契約してくれ!」
「は?」
ケイの突然の言葉に、つぁんだはぽかんとする。
「トリート・オア・コントラクト!
お菓子をくれなきゃ、ケイと契約させるぞ!」
カナタも一緒に迫る。
「俺は、実は、未来の世界で、宝くじがあたらない腹いせに
自分がつぁんだを殺してしまったのを知ってしまったんだ。
そんな未来を確実に変えるためにも、契約してほしい」
つぁんだは契約するなら有力者だと思って困るはずと思い、
地球人だってパートナーにしたい相手は選びたいのだからと、
反省を求めようというのが、ケイの真意であった。
(ふふふ、つぁんだはお菓子など持ってきてないであろう。
まあ、『山吹色のお菓子』ならいつも持ち歩いているだろうが……。
それを差し出せば、『おぬしも悪よのう……』と定番のやり取りをして
ケイとの契約を見逃してやろう)
カナタも、そう考えていたのだが。
しばらくは、翔に拘束されたままできょとんとしたままのつぁんだであったが、
ふと何かに気づいて、にやりと笑みを浮かべる。
「まてよ、ロイヤルガードの君達は将来有望だし契約すれば、
シャンバラの有力者になれるかも。
すでに有力者で取り巻きのいる連中より、青田買いした方がいいかもしれないな!」
「何言ってるんだ!?」
翔は、ポジティブすぎる発想にツッコミを入れる。
つぁんだは、やはり予想外で驚いているケイに言う。
「僕もケイのことはけっこう気に入っていたんだ!
宝くじもたくさん買ってくれたし。
それに、僕を殺せるくらい強いってことだよね?」
「え?
……ああ、もし本当につぁんだが望むなら、俺も契約したって構わないぜ。
前から、声とかただに他人って気がしないし、
何よりも俺はつぁんだのこと、気に入ってるからな!」

★☆★

しかし、その横で、
イルミンスール森の精 いるみん(いるみんすーるもりのせい・いるみん)が、
ざんすかに入れ知恵を行っていた。
IWE名義で、シグルズ・ヴォルスング(しぐるず・う゛ぉるすんぐ)も、
オーディンマスクとしているみんとタッグを組んでいる。
「マスター・ざんすか!
代王と契約するのはいいですが、いきなりではまず逃げられるのでは?
私が思うに、ここは関連キャラの中に宿敵仇敵とか何でもいいから代王を加えて、
無理やりでも絆値を上げ、確実に逃げられない様にしてから結ぶべきかと。
具体的には、卍固めあたりがお勧めです!
間接を極めて身動きが取れないところに、さりげなく懐に葉書を捻じ込んでやれば完璧でありましょう!
シグルズとの契約に成功した私が言うのですから、間違いありません」
(あー……初めているみんと出会った時にイイ笑顔で渡されたあのブロマイド葉書、
そういう事だったのかね。
まあ英霊とは言え地球人だから、勘違いされても仕方は無いが……。
でも手紙書く相手もいないし、
勿体無いからアルツールに押し付けたのだが……あんなのでも契約成立する事があるのか。
うん、面白いからもう暫く黙っておこう)
シグルズは、自分と契約した気になってるいるみんをニヤニヤして見守っている。
「たしかに、無理やり契約するには、インパクトとか重要かもしれないざんす!」
ざんすかはいるみんのアドバイスを真に受けている。

一方、シグルズと、いるみんのパートナーの
アルツール・ライヘンベルガー(あるつーる・らいへんべるがー)は。
「聞こえない。
俺には何も聞こえなかった。
本当に何っっっにも聞こえんぞ!」
どうせ護衛に止められるはずだし、関わり合いになりたくないので、
ミーミル達、娘3人のお土産の料理やお菓子を包む作業に専念して、
パートナー2人は放置していた。

★☆★

(ふむ、これはなかなかいい雰囲気やもしれぬな)
カナタがケイとつぁんだの様子を見てそう思ってると。
「ではまず、つぁんだに良く似たコヤツを……ん、なんだ本物か。
まあいい、コレを代王の近くに投げ込んで護衛の目を逸らしますので、今の内に!」
「ひぎゃああああああ!?」
いるみんが、まだ拘束していた翔からつぁんだを奪って、
ロケットのように思いっきり放り投げた。
「さあ、マスター・ざんすか、今のうちに!」
「わかったざんす!
セレスティアーナのところに行くざんす!」
ざんすかは走っていく。

「は、早く追いかけないと!」
しばらく硬直していたケイ達だったが、我に返って、セレスティアーナの方に向かう。