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トリック・オア・コントラクト!

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トリック・オア・コントラクト!
トリック・オア・コントラクト! トリック・オア・コントラクト!

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■□■7■□■ 囮大作戦

七尾 蒼也(ななお・そうや)は、
アーデルハイト殺人事件の犯人で、子どもだが凄腕の暗殺者である
朝臣そるじゃ子(あさしん・そるじゃこ)とともに、
ざんすかを止めようとしていた。
「行くぞ! そるじゃ子!
……でも、殺すなよ!?」
「おう、カツ丼の兄ちゃん」
そるじゃ子はハードボイルドに言って、光学迷彩で姿を消す。
取り調べでカツ丼をもらうなどしたので、そるじゃ子は蒼也になついているのである。
蒼也のパートナーのイリヤ・アブクマ(いりや・あぶくま)は、
コスプレイヤーとして、セレスティアーナのコスプレをして、
ざんすかを惑わそうとしていた。
(ちぎがなかなか契約してもらえないのは周りを見てよく知ってるよ。
そんなことでめげないのがちぎなんだけどね♪)
「セレスティアーナ、ミーと契約するざんす!」
ざんすかが引っ掛かったので、イリヤはセレスティアーナになりきって言う。
「契約とはなんだ?」
「契約は契約ざんす!」
「契約してほしいなら、お菓子を持ってこい」

しかし、騒ぎを聞いて、本物のセレスティアーナがやってきてしまった。
「ん? どうしたのだ?」
それを見て、そるじゃ子はざんすかに発砲する。
「!?」
ざんすかが飛びすさって、床に穴が開く。
「チッ」
そるじゃ子は舌打ちする。
「殺しちゃダメって言っただろー!?」
蒼也が叫ぶ。
「おまえのことをもっと大切に思って、
契約したがってるやつはほかにいるんだぞ?
関連キャラクターのページを見てみろ?」
ざんすかは、ちょうど近くにいた、ガートルード・ハーレック(がーとるーど・はーれっく)を見る。
ガートルードは、悪の幹部風衣装で会場にやってきていた。
パートナーの合成獣っぽいドラゴニュート
ネヴィル・ブレイロック(ねう゛ぃる・ぶれいろっく)も一緒である。
「こいつが今、地球人の中で一番絆値高いざんす!」
「違うだろ!? いや、違わないけど!」
「メタ発言は空耳です」
「メタ発言は空耳だぜ!」
予想外のざんすかの発言に、蒼也がツッコミを入れ、
ガートルードとネヴィルは言う。

ガートルードは、
セレスティアーナに言う。
「はじめまして、ざんすかヴァンガード少佐のハーレックです。
陛下はワルですね? 悪の魔道士風ですばらしいです」
「ワル? まあ、そんなところだ! はーっはっはっは!」
「陛下こそ、シャンバラの覇王にふさわしいです。
無法地祇王ざんすかと契約して
シャンバラ第三帝国建国をしましょう。
超無法帝国を超える中2が大好きな第三帝国です」

一方、ネヴィルはじゃた対策でアイスを3つ持っていたが。
「がじがじがじじゃた」
「ぎゃあああああああ」
噛まれないように注意して渡すも、お約束で噛まれていた。

★☆★

セレスティアーナをおだてるガートルードに、
クロセル・ラインツァート(くろせる・らいんつぁーと)も加わる。
「弱点や欠点、それは人々に親近感を与えるチャームポイントになり得るモノです。
完璧な人物も魅力的ではありますが、親近感に欠けてしまいます。
やはり王者たる者、皆に愛されてこそだと思いませんか?
そういった観点では、セレスティアーナ様は既に大変魅力的な女性です。
しかし、ざんすかと契約することで、
更に魅力的になれるとしたら、いかがでしょう?
もっと楽しい日々を送れること間違いなしです。
ささ、俺と一緒に契約の泉に参りましょう」
クロセルは、完全に愉快犯として行動していた。
「おお、そうなのか?
なんだか、悪口を言われたような気もするが、
ざんすかと契約するのが王者として必要なのか?」
セレスティアーナはよくわかっておらず、だまされそうになる。

★☆★

「ちょっと待ったー!
あたしが本物のセレスティアーナだよ!」
東シャンバラ・ロイヤルガードの秋月 葵(あきづき・あおい)は、
あらかじめ本人に許可をもらって、セレスティアーナに変装していた。
「いや、我が本物のセレスティアーナだ」
ジュレール・リーヴェンディ(じゅれーる・りーべんでぃ)
「せれすてぃあーな」のゼッケンをつけて、ざんすかの前に現れる。
ジュレのパートナーの東シャンバラ・ロイヤルガード
カレン・クレスティア(かれん・くれすてぃあ)の提案で、
ジュレとセレスティアーナの衣装を交換したのだった。
「どれが本物ざんす!?」
ざんすかは、混乱して言う。
そこに、月代 由唯(つきしろ・ゆい)が走ってきて、叫ぶ。
「ざんすかめ……小賢しいことを思いつきやがって!
私は地球人なのでセレスティアーナと契約できないからって、
うらやましいわけじゃないぞ!
というわけで、セレスティアーナにプロポーズするっ!
性格的に、『うむ、かまわないぞ!』とか簡単に安請け合いしそうなので、
婚姻届を出してしまえばこっちのもんだ!」
「プロポーズする人、あたしが相手だよ!」
葵が、由唯の前に立ちはだかる。
「いや、我が本当のセレスティアーナだ。ジャンケンに勝ったら契約を認めてやろう」
ジュレも、適当なことを言って、ざんすかを欺こうとする。
「こうなったら全員と結婚すればいいんだ!」
由唯は、婚姻届を手に言う。
由唯のパートナーのエステル・オールデン(えすてる・おーるでん)は、
テニスのラケットを持ってやってくる。
「おんにゃのこには優しくしないといけませんよ?」
「ぎゃああああああ!?」
エステルは、由唯をテニスラケットで撲殺して去る。
「お騒がせしましたー」

★☆★

そこに、エレクトリック・オーヴァーナイト(えれくとりっく・おーばーないと)
別名象牙の書 エイボンの書(べつめいぞうげのしょ・えいぼんのしょ)が、
ざんすかに加勢して、いたずらを始める。
「うふふ、楽しみましょう。
『ハロウィンの悪戯』っていいわね、それだけで多めにみて貰えるんだから。
大ババさんからお叱りを受けるリスクもあるけれど、私は楽しくしてくれる子の味方なの」
エレクトリックは、生卵を投げたり、虫を服に入れようとしたりする。
「ハロウィンの悪戯って楽しいよねー!」
エインこと、エイボンの書は、
カレンと葵の胸を触る。
「ちょ!?」
「きゃー!?」
「うーん。ちょっと小さめかな?」
カレンと葵の頭上に金ダライが落下する。
「ううう……完全にフェイントだったよ……」
「まだこれからおっきくなるんだもん……」
カレンと葵は戦闘不能になった。
「エイン、すごいわね、二人のロイヤルガードを一撃で!」
「えへへー」
エレクトリックに言われて、エインは笑う。
「まったく、何をやっているのだか……。
しかし、止めると後が怖……
いえいえ、俺が二人を怖がる理由なんてあるわけがありません。
保護者のように温かく見守ることにしましょう」
ジェミエル・エレクトロニクス(じぇみえる・えれくとろにくす)は、そう言いつつ、
エレクトリックとエインを見ていたが。

「こうなったら面倒くさいざんす!
セレスティアーナは超強いはずだから、
ぶっ飛ばされなかったのが本物ざんす!」
ざんすかは、カレンとジュレと葵を全員ぶっ飛ばした。
「うわあああ、今日のボクは傷心なのにー!」
「やはりこうなったか……」
「ぶっ飛ばされても気にしないよ!」

「ぎゃー!?」
その隙に、トリックとエインは、ジュミエルをバイクでひいて逃走した。