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パラミタ黒ウサギは、悪夢を見せる

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パラミタ黒ウサギは、悪夢を見せる

リアクション

 桐生 円(きりゅう・まどか)桐生 ひな(きりゅう・ひな)は、元の格好で街に戻ってきている。
「なんでこんなもの買ったんだろ?」
 バックの中には、イチゴとブルーベリーが大量につめられている。

 レロシャン・カプティアティ(れろしゃん・かぷてぃあてぃ)ネノノ・ケルキック(ねのの・けるきっく)も街中をゆっくり散歩している。
「なんだか体の節々がいたいです。それにすごく眠い…」
「そういえば、変なところが筋肉痛だ」
 お互い足だの腰だのをさすっている。

 ヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)は歩きながら、時々ピョン、ピョンと跳ねてしまう癖に気が付いた。
「ボク、今日はなんか、へんですねぇ」


 鷹野 栗(たかの・まろん)羽入 綾香(はにゅう・あやか)は家に戻っていた。
 勝負事の好きな二人は、チェス盤で遊んでいる。
「私、さっき不完全燃焼な勝負をした気がします」
「ふしぎじゃのう、私もそう感じている」
 栗がボーンを前に進めた。
 ここでクイーンに代わるのだが。
「嫌な思い出がよぎる、止めておこう」
 ボーンを戻して、ビショップを進める。
「やり直しはなしじゃ」
 まじめな綾香は勝負事のルールには厳しい。

 鬼院 尋人(きいん・ひろと)は、前を歩く憧れの先輩黒崎 天音(くろさき・あまね)ブルーズ・アッシュワース(ぶるーず・あっしゅわーす)に追いついた。
「この街に来るのは初めてなんだ」
 尋人は、それでもどこかで見たような錯覚を感じている。


 部屋に戻った如月 日奈々(きさらぎ・ひなな)にはほんの少し記憶が残っている。だけど次第に薄れて行くようだ。
「何だかぁ…私には優しかったですぅ…」
 暖かい紅茶を飲む日奈々、全てを忘れてゆく。


 瀬蓮は百合園女学院に向かう途中だった。静香に新年の挨拶をするのだ。
 小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)と並んであるいている。
「ところで今日はなんで。美羽ちゃんここにいるの?お買い物かな?」
 瀬蓮は何も覚えていないらしい。
 美羽には、まだ記憶が残っていた…でも後数時間もすれば消えてしまうかもしれない。
「美羽ちゃん、またね」
 瀬蓮が手を振る。
 美羽も手を振った。


END

担当マスターより

▼担当マスター

舞瑠

▼マスターコメント

ご参加ありがとうございます。舞瑠です。コメディは難しかったです。
これからも宜しくお願いいたします。