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【2020年】ハロウィン・パティシエコンテスト

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【2020年】ハロウィン・パティシエコンテスト

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第9章 Number1の称号は誰の手に?

 お菓子の甘い香りに包まれた雰囲気もそろそろ終焉を迎える。
 エリザベートとアーデルハイトが審査結果を発表し始める。
 その様子を静香とラズィーヤがデジカメで録画している。
「ではでは〜、結果を発表するですぅ」
「私とエリザベートで話し合ったのじゃ!」
「まずは10位から発表するですよぉ、予想以上に作ってくれる方がいたんで決めちゃいましたぁ。第10位は・・・ミナ・エロマさんですぅ〜。見た目の豪華さと、チーズやバターを使っていながら後味のよさがポイントとなりましたぁ」
「私が・・・!?残念ですわぁ、でも一応入賞は出来ましたわね」
 しゅんっと肩を落としながらもミナは、とりあえず10位以内に入れてよかったと思うことにした。
「続けて第9位を発表するですぅ、第9位は・・・小鳥遊 美羽さんとベアトリーチェ・アイブリンガーさんペアーですぅ!パイの歯ごたえがポイントになりましたぁ、ペンギンさんが運んで来てくれる演出もよかったですねぇ」
「9位なのね、まぁ今回はいい方よね」
 美羽はちょっと残念そうな顔をする。
「第8位を発表しちゃいますよぉ、第8は・・・グロリアーナ・ライザ・ブーリン・テューダーたちの英国の味チームですぅ〜っ。3色違うプディングもよかったんですけど、開閉式のへプディング収納スペースがとっても面白かったですよぉ」
「やったぞ、皆のおかげで英国の食文化の認識を変えた結果を残すことが出来た!」
「嬉しいですね、ライザ様!」
「さぁて7位を発表しますよぉ、第7位は・・・緋桜 遙遠さんですぅ!焼いてる時の演出や、動くケーキの発想が面白かったですぅ〜♪」
「おや、入賞しちゃったんですね」
「どうして動いたんですぅ?」
「中のやつはスケルトンだったんですよ」
「なるほどですねぇ!」
 彼のアイデアに感心したように頷く。
「続けて第6位を発表するですぅ、第6位は・・・朝霧 垂とライゼ・エンブさんペアーですぅ。カボチャの皮の器なのに、プリンにサツマイモと栗を使っているところがまさにトリックですねぇ」
「入賞したのか!嬉しいぜっ」
「そして第5位は・・・カボチャの断面図を作った弁天屋 菊さんとガガ・ギギさん、親魏倭王 卑弥呼さんですぅ〜。捨てられちゃった部分を使って無駄のないようにするところもよかったですが、自然の味を生かしきったところがポイントですねぇ」
「おっ、ありがとう!ちゃんと残さず使わないともったいないお化けが出るからねぇ」
「第4位は・・・僕をお食べを作った佐々木 弥十郎さんと真名美・西園寺さんペアーですぅー!」
「おめでとう、弥十郎さん!」
「頑張りましたね」
「ありがとう!1位じゃなかったのは残念だけど、今回は激戦だったからかねぇ」
 入賞した弥十郎と西園寺は、北都とクナイたちに拍手をもらう。
「どんどん発表するですよぉ。第3位は・・・クロセル・ラインツァートさんとマナ・ウィンスレットさんのペアーですぅうーっ!コラーゲンボールと素敵な洋館にやられましたねぇ♪」
「さ、3位ですか!?うぅ、1位ではないですが高評価ですよね」
「そしてそしてぇ第2位は・・・セシル・レオ・ソルシオンさんとアスティ・リリト・セレストさん、カイルフォール・セレストたちですぅ。飴細工を作る時の演出が素晴らしかったですぅー」
「えぇーっ!?いいのか俺たちで!」
 入賞してしまい意外だという顔をする。
「第1位の発表の前に、特別賞について説明するですぅ。後ほどお送りさせていただきますねぇ。中には、えっと思う方がいるかもしれないですよぉ」
「では・・・・・・・・・・・・第1の発表をしちゃうですよぉお!第1は・・・オルフェリア・クインレイナーさんと『ブラックボックス』 アンノーンさんのペアですぅっ!お菓子なのに栄養が取れちゃうなんて凄すぎるですぅうっ!」
「オルフェはほとんど何もしてないですよ、アンノーンがほとんど考えて作業したんです」
「お菓子ばかり食べては栄養が偏る。心配だ。だから栄養を取れるものを考えた」
「優勝トロフォーをあげるですぅ、おめでとうございますぅ〜っ」
 Number1の称号と共にアンノーンとオルフェリアにトロフィーを贈呈する。
「今の気持ちをどうぞ」
「―・・・お菓子で作られた手の込んでいる建物系がいくつかあったから。厳しいと思ったが・・・その、嬉しい・・・」
 マイクを向けられたアンノーンは気恥ずかしそうにぼそっと言う。
「以上、アンノーンさんのコメントでした!順位はとても悩みましたけど、皆さんすっごくいっぱいアイデアを出して作っていただき、ありがとうございますぅ。それでは2020年ハロウィンパティシエコンテストはここで終了させていただきます。本日はお集まりいただき、本当にありがとうござまいした。また機会がありましたらぜひいらっしゃってくださいですぅー!」
 エリザベートが締めの挨拶を言い、2020年ハロウィンパティシエコンテストは幕を閉じた。

担当マスターより

▼担当マスター

按条境一

▼マスターコメント

遅れてしまい大変申し訳ありませんでした。

アイデアが凄すぎて順位はかなり悩みましたけど、やっぱり試食する・審査するということを考えますと、誰でも食べやすいものをまず基準に考えました。
次に、パフォーマンスを含んで考えました。
まったくなくても味に相当な工夫などがされているかなども入っています。
そしてやっぱりハロウィンという表現ですね。
何か違くない?と思われるでしょうけど、それで結構変わっているかと思います。

サプライズで録画された映像はきっとエリザベートたちに編集されて、動画サイトに載せいているんでしょうね。

一部の方に称号をお送りさせていただきました。
それではまた次回、別のシナリオでお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

【2010.11.18:修正しました】
修正箇所はリアクション9ページ目、第9章になります。