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【金の怒り、銀の祈り】決意。

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【金の怒り、銀の祈り】決意。

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*機晶技師*


 エレアノールがロザリンド・セリナとともに遺跡にたどり着いたときには、既に仲間たちが集まっていた。エレアノールに気がついた緋桜 ケイ(ひおう・けい)が顔を出して、コチラへとかけてきた。
 ゆっくりと優雅に進み出てきたのは悠久ノ カナタ(とわの・かなた)だった。そして、にこやかな表情で、エレアノールに問いかける。

「遺跡とはいえ、ここは既にダンジョン。ダンジョンといえばドラゴン。君たちはダンジョンの前にいる……心ときめくとは思わぬか?」
「え、カナタさん……もしかして、あのゲームがお好きなのですか?」
「ふふふ。生まれは海の向こうとはいえ、日本でも人気ある遊戯だからな……20面体を握り、投げる瞬間がたまらぬな」
「私も好きなんですよ。知ったのは最近なのですが、いつか皆さんと遊んでみたいですね」

 よくわからない会話で盛り上がった二人は、盛り上がったままで遺跡の中へと入っていった。先行しているメンバーに連絡を取りながら、ロザリンド・セリナは作り直した地図を広げた。

 ホームズルックの霧島 春美(きりしま・はるみ)が改めて天眼鏡を掲げていろんなところをじっと見つめていた。
 壁にゆっくりと指を滑らせたピクシコラ・ドロセラ(ぴくしこら・どろせら)は、小首をかしげる。

「やはりおかしいわ」
「ピクピク、何がおかしいの?」

 兎の姿に角が生えた獣人ディオネア・マスキプラ(でぃおねあ・ますきぷら)が、ピクシコラ・ドロセラの肩に飛び乗る。

「これね、前見たときと形が違う気がするの。凄く、わずかなんだけど……」
「え? それ本当!?」
「あ、ええとね……どちらかというと、ゆがんでいるような気がするの……」
「それはいえてるかも」

 武装した霧雨 透乃(きりさめ・とうの)が、辺りを警戒しながらそう呟いた。既に見慣れた、といっても過言でもないその遺跡の内部がわずかに傾いているような感じがしたのだ。

「こんなところにいたら、感覚が狂ってしまいそうですね」

 わずかに身震いさせた緋柱 陽子(ひばしら・ようこ)は霧雨 透乃の背中を護りながら進んでいた。その後ろを可能な限り離れないように林田 樹(はやしだ・いつき)は歩みを進めていた。

 フリルのついた赤いメイド服素がt尚機晶姫、ジーナ・フロイライン(じいな・ふろいらいん)はいつもの明るい表情ではなく、わずかにかげりのある様子で行く道を睨みつけているようだった。
 林田 樹は、首にかけていたドッグタグを一つ手にした。鎖の音が、やけに遺跡の中に響き渡る。

(そういえば、ジーナを見つけたのも、こんなところだったな)

 ふと、パートナーとであったときのことを思い返し、辺りを見回した。いまだ、通りかかる部屋の中には機晶姫の残骸が見て取れた。
 はじめきたときには、動かない機晶姫ばかりだったそうだが、回収の際に動かないものは、そのまま捨てていかれてしまったのだろう。

「……ここにいた彼女たちは、自分が何者であるかを知っていたのでしょうか?」

 意識しなければ、聞き逃してしまいそうなほどの小さな声だった。誰が呟いたのかさえ、一瞬判断できそうになかった。だが振り向けば、そこにいたのは茅野瀬 衿栖だった。

「まだ名前すら得られずに、ここに捨てられてしまった彼女たちは……自分が機晶姫であることすら知らないでいたんでしょうか……」
「ええ。ほとんどが奪われたものとはいえ……起動前の機晶姫たちを攫ってきては、こうして閉じ込めて、機晶石を与えられたものたちはほとんどが壊れてしまいました……あの金色の機晶石の実験のために」

 エレアノールが、茅野瀬 衿栖の震える肩にそっと手を置いた。驚いたように振り向いた彼女は、少しためらうように身を離して、深々と頭を下げた。

「この間はあなたにひどいことを」
「いえ……止める力がないから、何も知らずにいたから、それは言い訳です。私の罪として……私は彼女たちを忘れません」

 その言葉を紡いだエレアノールは、涙を流していた。すぐさま、レオン・カシミールはハンカチを取り出した。

「ありがとうございます」
「忘れないということが、きっと彼女たちを弔うことの一つであることは間違いない」
「それよりも、私たちはどこへ向かっているんだ?」

 眼鏡を持ち上げながら、緒方 章(おがた・あきら)が渡された全貌マップを眺めながら問いかけた。先頭を歩くロザリンド・セリナの横には、積極的に探索をしようとする林田 コタロー(はやしだ・こたろう)が、ぽたぽたとかわいらしい足音を立てながら歩いていた。

「ぼたうがとー、でぃふぃあいくのれすー」
「……二手に分かれるのか?」
「それが一番いいかと。一つは、研究室として可能性が高い、ディフィア村のご神体である巨大な機晶石が置かれていた部屋の付近。もう一つは、ボタルガです」

 ロザリンド・セリナがきっぱりと言い放つと、ルカルカ・ルー(るかるか・るー)がすぐさま手を上げた。

「なら、私たちはディフィア村方面に行くわ」
「お願いします。以前あの方面を探索したことがある方にお願いしたいと思っていました」
「君はどちらへ行くんだ?」

 ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく)の言葉に、ロザリンド・セリナは手にしていたパソコンに立体マップを映し出した。
 そこにはこれまでの地図をあわせたもので、ディフィア村の側、そしてボタルガの側に不自然とも言える空間があった。

「エレアノールさんによると、どちらも研究室の可能性があるそうですが、どちらがアタリかはまだはっきりしないそうです」
「それじゃ、どちらかははずれ?」

 瞳を細めたエース・ラグランツ(えーす・らぐらんつ)の後ろから、メシエ・ヒューヴェリアル(めしえ・ひゅーう゛ぇりある)が口を開いた。

「あるいはどちらもアタリだな。金の機晶姫をを製造した研究室、そして兵器化の装置を製造した研究室」
「ふたつあるのか?」
「逆らう可能性がある者がいるなら、邪魔されては面倒だろう」

 少し退屈そうなイアラ・ファルズフ(いあら・ふぁるずふ)の問いかけに、吸血鬼はため息混じりにいいはなつ。そして、壁を眺めていたエレアノールに視線を向ける。

「エレアノール、金の機晶姫の兵器化詳細はわからないのか?」
「あ、はい……イシュベルタとなくなってしまった資料のかけらを集めていましたが、恐らく……金の機晶石内部のエネルギーに圧力をかけて爆発させる……といったもののはずです。しかも、機晶エネルギーが膨大につまっている。大陸を消し飛ばしても、一度で消費しきれるパワーではないわ。最低でも二発は打てると考えていい」
「ニーフェの中にも入っているのか?」
「それが……金の機晶石の構造までは私も資料で見ましたが、銀の機晶石はアルディーンだけが作っていたみたいでして……彼女からの依頼でニフレディを作ったんです」

 エレアノールの言葉に、メシエ・ヒューヴェリアルは顔をしかめた。

「まて、ということは、銀の機晶石も兵器化するというのは……?」
「アルディーンがそういったのなら、そうだと思います。ですが、私は詳細を知らないのです……彼女たちの身体を作ったこと以外は……お役に立てず申し訳ありません」
「なるほどな。それで弟がついてきていないのか」

 ひとりで理解したようすのメシエ・ヒューヴェリアルに、エース・ラグランツは首をかしげた。

「とはいえ、分かれ道はだいぶ先です。それまでは道中の違和感がないかを調査していただく形を……」

 ロザリンド・セリナが、そういいかけたときだった。低い唸り声が遺跡の中に響き渡る。聞き覚えのある声に、すぐさま身を構えたのは霧雨 透乃だった。

「やっぱり、そう来なくっちゃね!」
「ど、どういうこと!? もうでないって言ってたじゃないの!」

 一ノ瀬 月実(いちのせ・つぐみ)が驚いた様子で武器を構えてリズリット・モルゲンシュタイン(りずりっと・もるげんしゅたいん)の後ろに隠れる。深々とため息をつきながら、アーティフィサーであるにもかかわらず前に出ながらキリエ・クリスタリア(きりえ・くりすたりあ)が馬鹿なことをしないかどうか目を光らせる。

「明らかに敵の手の内、ってことかしら?」

 ルカルカ・ルーも楽しげにその唸り声が飛び出してくるより早く、駆け出していった。その後に続いて、エレアノールも剣を抜いた。

 出てきた唸り声の主は、やはりあの獣達だった。石化した名残なのか、その体毛がぼろぼろと砕けているのが伺えた。林田 樹は武器を構え、ジーナ・フロイラインの前に立った。

「急遽、石化を解いたかのようだな」
「樹様?!」
「ジーナは下がっているんだ」

 静かに、だがきっぱりと言い放ち、陰から出てくる魔獣の脳天を打ち貫いた。一撃でその場に倒れこんだが、復活するのは目に見えていた。

「急ぎましょう! 停止用の装置もこちら側にあります」 

 ロザリンド・セリナの号令に、武器を持つものが道中の魔獣を蹴散らして進んでいく。
 マップで言えば分かれ道にあたるところに差し掛かり、ほとんどがディフィア村に向かうところでボタルガ方面に進む姿もあった。

「俺たちはこっちに行く」

 エヴァルト・マルトリッツ(えう゛ぁると・まるとりっつ)が装備を整えた様子で逆方向に指を差した。林田 樹も、霧島 春美と話し合って、ボタルガへ向かうことになったようだった。

「探偵娘、そちらは任せた」
「うん、樹さんたちも気をつけてね」
「戦力は多いほうがいいと思うので〜、私もこちらに行きます〜」

 メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー)もにこやかな笑みを浮かべてボタルガ方面に向かった。

「エレアノールさん、そちらの連絡は、私と閃崎さんにお願いしますね」
「ロザリンドさん……わかりました。お願いします」

 エレアノールの背中を見送って、ロザリンド・セリナは一呼吸おいた。しんがりを勤めようとしているのは、セシリア・ライト(せしりあ・らいと)たちだった。

「まだ魔獣がいるかもしれないから、固まって動こう!」
「全体の把握や、やり取りはお願いします。戦いは、お任せくださいませ」

 フィリッパ・アヴェーヌ(ふぃりっぱ・あべーぬ)が上品なお辞儀をすると、ステラ・クリフトン(すてら・くりふとん)が武器を収めて先行した。

「これじゃ、合体云々調べてる場合じゃないと思うんだけど……あの張り切りよう、まさか」
「まさかまさかであります」

 いかついロボット風の身体に少女の頭がちょこんとついたロートラウト・エッカート(ろーとらうと・えっかーと)が、車型の機晶姫合身戦車 ローランダー(がっしんせんしゃ・ろーらんだー)と、ため息をつきながらロザリンド・セリナと併走し始める。
 エレアノールのそばを走っていた悠久ノ カナタが足を止め、逆に歩き始めた。

「わらわもあちらへ行く」
「カナタ!?」
「この手の広大なダンジョン、研究者が行き来するためのワープ装置があって然り。そうは思わぬかえ? うまくゆけば、すぐにまた逢えるだろう」
「……カナタさん、お願いします」
 
 エレアノールの言葉ににっこりと笑った悠久ノカナタはすぐさまロザリンド・セリナたちを追った。
 先頭を進むのは、ルカルカ・ルーたち。蹴散らした魔獣に転ばないように、術者たちは炎で灰にしてからその上を踏みしめていく。

「もう! 前に進むのにこんな苦労したのはいつ振りかしら!?」
「ルーノを助けたとき以来か」

 ダリル・ガイザックの言葉に、ルカルカ・ルーはそのときのことをふと思い出していた。

 言葉が通じない機晶姫を探して、逃げる理由も分からず追いかけ、襲われながらも彼女の境遇を知って嘆いた。
 機晶姫がどんなにひどい目にあったとしても、彼女はそれでも自分たちに笑いかけてくれた。
 人がどんなに恐ろしいことをしていたのか知っていても、彼女は私たちを友達だと言ってくれた。
 そんな、純粋な存在である彼女を悪用した。

 ルカルカ・ルーは、大きな胸に拳を当てて吐き捨てるように呟いた。

「……やっぱり、あの保護団体気に入らない」
『同感』

 その後ろからついてくる仲間が一斉にそう答えたのを聞いて、ルカルカ・ルーは目を丸くしたが、嬉しくて口元を緩ませた。

「ルーノ!! いま助けるからね!!」

 心からの叫びが、彼女に届けばいい。そんなことを思っていた。
 しばらく駆けていると、ようやく魔獣たちをまくことに成功した。辺りは静寂が支配して、灯りを持った彼らの周りには他の生物の息遣いすら聞こえてこなかった。

「ひとまず、石版がはめ込めそうな場所を探す……でいいのか?」

 緋桜 ケイが問いかけると、霧島 春美がピクシコラ・ドロセラと何か話し合っていた。ようやく気がついてもらえたようで、エレアノールのところへと駆け込んだ。
 すると、石版を平らにして押すしぐさをして、説明をする。

「エレアノールさん、この石版をこう、押してもらえませんか?」
「押す? 私がですか?」
「ええ、この石が……いわゆるリモコンみたいな形になっているかもしれないと思って」

 霧島 春美に言われるがままに、押してみるが反応はない。ディオネア・マスキプラがしょんぼりしたように耳をたらすが、キリエ・クリスタリアがあー! と大声を上げた。

「テレビはテレビがないところは動かないんだよ!」

 一瞬ポカン、とするとリズリット・モルゲンシュタインがハリセンですぱーんと突っ込みを入れる。

「あのね、意味のわからないことを言わないの!」
「まぁまぁ、おなかすいてるといらいらするから。ほら、○ロリーメ○ト」
「カロ○ーメイ○で誤魔化されるか!!」
「そうか」

 エース・ラグランツが指を鳴らすと、辺りに光源を当てた。この辺りには通路しかないのは、マップ上でも一緒だった。

「もう少し先に行って見よう。もしそれがリモコンだったら、受信する何かがそばにないと動かないのかもしれない」

 一同が頷くと、今度は警戒しながら進むことになった。途中の小部屋には、まるで見てくれとでも言わんばかりに機晶姫たちの残骸がそのまま残されていた。
 茅野瀬 衿栖が胸の無化月を押さえていると、緋柱 陽子が飲み物を差し出した。

「ありがとうございます」
「いいえ。感覚がおかしい私は平気ですが……まともな方にはきついと思います」
「え、あ、お、おかしい?」
「ルーノさんは、本当に愛されていますね」

 さらりと別の話題に移した緋柱 陽子の言葉に答えたのは、霧雨 透乃だった。

「うん。ここくるの……四回目かな。それでもまだ探索が終わらないなんてね」
「いつも急ぎ足で調べてるからでしょうね」
「そうでしたか……そのたびにこの子達は……?」
「前、ロザリンドちゃんが言ったとおりだよ。スクラップにもならないんじゃ、回収にお金をかけられないってさ」

 こざっぱりとした様子で言い放つ霧雨 透乃に茅野瀬 衿栖は顔を顰めた。それに気がついて、頬を掻きながら霧雨 透乃は口を開いた。

「あ、これは……不謹慎な言い方だけどね。こういうものを見ると、衝動に駆り立てられちゃうんだ。陽子ちゃんもそうだけどね」
「ですが……ルーノさんを思う気持ちは、皆と一緒です。大事な友達ですから」
「あの動画を見て気持ちが昂ぶってるけど、だからこそ何かを今ぶっ壊したい気分なの。だからちょっとだけ、あの魔獣が動いてるのは嬉しいかなー、なんてね。ルーノちゃんを助けたいってのは嘘じゃないよ」

 にっこりと笑った二人の笑顔には嘘がないことを悟ると、茅野瀬 衿栖も笑った。だが、すぐに霧雨 透乃は鋭い表情になる。

「でも、完全に私たち読まれてるよね……あの魔獣はこの遺跡の装置で動いてる自動防衛システムだから……わざわざ起動させにきたってことでしょ?」
「ここにくることも想定済み、ということか?」

 レオン・カシミールがそう呟くと、霧雨 透乃はコクンと頷いた。そこへ、エレアノールが歩み寄ってきた。

「あの、その魔獣を止める装置はどちらにあるのでしょうか?」
「ええと、マップだとこの辺りかな?」

 言われてマップを睨みつけるように見つめると、口を開いた。だが、すぐにそれを制止したのは茅野瀬 衿栖だった。

「まってください。その装置、動かすのは簡単なのでしょうか?」
「うーん、確か雷術で動いたと思うよ?」
「それなら、私とレオンで行ってきます。ひとまず動きを止めないことには……」
「そうしてもらえると助かるよ。あの方向の扉は、魔獣がいると動かないんだよね?」

 ルカルカ・ルーがそういうと、つれていた機晶犬のオウルを茅野瀬 衿栖の方へと向かわせる。

「このこは?」
「装置を解除したら戻ってきて。その子なら、迷わず私たちのところに戻ってきてくれるから」
「それじゃ、護衛には僕とアイビスが行くよ」

 榊 朝斗の呼びかけに、緋桜 ケイも声を上げた。

「その場所なら、俺も一緒にいったことがある。案内しよう」
「お願いします」

 エレアノールが深々と頭を下げると、そこからまた分かれて進み始める。時折、頭を押さえるエレアノールに、一ノ瀬 月実はお気に入りのレーションを取り出して差し出す。

「うなぎ味のカロリーメ○○よ」
「あー私も食べたい!」
「キリエは黙ってなさいっ! エレアノールさん、大丈夫ですか?」

 リズリット・モルゲンシュタインは心配しているらしいパートナーの言葉を通訳した。その様子に、クス、と小さく笑ったエレアノールは差し出されたレーションを受け取り、一口かじる。

「え、えと……変わったお味ですね……」
「おいしくない? それならこれどーぞ?」

 そういってキリエ・クリスタリアが取り出したのは、どこから摘んで来たのかわからない……雑草だった。それにまたすばやく突っ込みを入れたのはリズリット・モルゲンシュタインだった。

「ごめんなさいごめんなさい!」
「いいんです……お気持ちはとても嬉しいですよ。ただ、何か思い出せそうになっただけで……」
「何か思い出せたら、教えてください。ただ、無理はしないで下さいね」

 エース・ラグランツが水筒からコップにお茶を注ぐと、エレアノールに差し出した。小さく頷きながら、エレアノールは妹の友人達の暖かさに触れて、涙ぐんでいた。