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【第二次架空大戦】流星、堕つ!

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【第二次架空大戦】流星、堕つ!

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01:『絆の目覚め! 戦闘訓練開始!の巻』

 国軍基地の格納庫――
 コア・ハーティオン(こあ・はーてぃおん)は一人そこに佇んでいた……一人? いや違う。そこには勇者達がいて、人間にはわからない言葉で語り合っていた。
 小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)グラディウスは言う。
『美羽は元気がいい娘だ。彼女の元気は、わたしのパワーになっているよ』
 そして、織田 信長(おだ・のぶなが)第六天魔王が一言漏らした。
『信長は……勇者にふさわしい』
『朋美は常にわたしの状態をベストに保っている……感謝するべきでしょう』
 と高崎 朋美(たかさき・ともみ)ウィンダムが述懐する。
『勇平はともかくセイファーに負荷がかかるのが辛いですね……何とかしたいところです』
 猪川 勇平(いがわ・ゆうへい)の勇者たるバルムングがつぶやく。
 バルムングはその特殊な構成が災いして、パイロットへの負荷が大きい。ことに、勇平のパートナーであるセイファー・コントラクト(こんとらくと・せいふぁー)は半端でわない。
『まあ、可もなく、不可もなく……といったところですかね? うちの子たちは』
 というのはフレイ・アスク(ふれい・あすく)の勇者たるヴァルキュリアであった。
『ふむ……色々と事情があるようですね』
 ハーティオンはそれを聞いてそうつぶやくと、一人頷いた。
『まあ、それなりに楽しくはある』
 グラディウスの声に勇者たちが賛同する。

 そして、シミュレーターを使った戦闘訓練から勇者実機を使った戦闘訓練に移行する。
『甘いぞ! そんなことでは有機的に動く敵相手には各個撃破されておしまいだ! もっと頭を使え!』
 勇者指導教官の相沢 洋(あいざわ・ひろし)特尉(准佐相当)が、シュトルム・ブラウ・イェーガーを駆りながら子供たちに指導をする。
『くっそー!』
『フレイ・アスク! 文句を行っている暇があったら頭を動かせ手を動かせ! 戦場では敵は待ってくれないぞ!』
『はい!』
 洋の指導にフレイはやる気を出す。
「……ふーん」
 コクピットの中で、相棒の相沢 洋孝(あいざわ・ひろたか)がつぶやく。
「なんだ?」
あんなことを言っていた割には、よくまじめに指導するなと思ってね……」
「ふん。今は、まだ仕事中だからな」
 何やら意味深長である。
「まあ、いいか。せいぜい頑張ればいいじゃん?」
「……とはいえ、そろそろエネルギーが尽きるな」
 洋はそういうと通信回線を開く。
『よし! 今日の訓練はここまで! 格納庫に戻って整備と補給を受けろ。パイロットはシャワーを浴びたらブリーフィングルームへ。反省会を行う!』
『了解!』
 勇者たちの威勢の良い返事。その返事に洋は憮然とした表情を見せると、帰投せよ! と号令した。