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【マスター合同シナリオ】百合園女学院合同忘年会!

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ザカコ・グーメル(ざかこ・ぐーめる)は、
アーデルハイト・ワルプルギス(あーでるはいと・わるぷるぎす)とともに、忘年会会場へと訪れていた。
最初に、会場を準備してくれたラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー)達に、
挨拶を行う。
「学園祭に引き続いての大きなイベントの企画に会場の提供、お疲れ様です」
「どういたしまして。
わたくし達は、皆様が楽しんでいってくださればと思っておりますわ」
にっこりと微笑むラズィーヤに、ザカコは一礼して、
アーデルハイトとともに会場へと歩いて行った。

料理やお酒を楽しみながら、
ザカコとアーデルハイトはゆっくりと歓談する。
「今年もいろいろなことがあったのう」
「今日は、一日、のんびり過ごしましょう」
「ふふ、そうじゃの。
ゆっくりと一年分の骨休めをしたいところじゃ」
「ええ、アーデルさんも一年間お疲れ様でした」
ザカコはそう言い、アーデルハイトの空になったグラスにリンゴ酒をそそいだ。

ザナドゥでの事件を経て、
イルミンスールにアーデルハイトが戻ってきてくれたこと。
そのことが、ザカコにはとてもうれしいことであった。
もちろん、まだ平穏とは言えないが、
大切な人がそばにいるというのは安心感のあることである。
「今年も色々とありましたが、
アーデルさんが無事にイルミンスールにいられたのがなによりです」
「そう言ってくれると私もうれしいよ。
おまえ達、生徒の面倒もまだまだ見なければならんからのう」
小さな胸を張るアーデルハイトに、ザカコは目を細めた。

ちょうど、その時、
佐藤 花子(さとう・はなこ)が、壇上に上がり、
告白を行っていた。
「ラズィーヤおねえさまーっ! 私はおねえさまのことを世界一愛しています!!」

「忘年会らしく、色々とはっちゃけたイベントがあるみたいですねえ」
「そうじゃのう。
まあ、このくらいがシャンバラの学生らしいということかもしれんな」
ザカコの言葉に、アーデルハイトが肩をすくめてみせる。

「あの告白会に飛び入りで
アーデルさんへの熱い想いを告白して来ましょうか?」
ザカコの発言に、料理を丁度頬張ったところだったアーデルハイトは軽く咳き込んだ。
「何を言っておるのじゃ。急に……」
「……冗談ですよ?
アーデルさんの事なら可愛い面から素敵な面まで
延々と話せるのは本当ですけどね」
いたずらっぽく笑って見せたザカコに、
アーデルハイトは眉間にしわを寄せた。
アーデルハイトは、ザカコのストレートな好意の表現に、少し照れているようだった。

「しょうのないやつじゃのう。
ほれ、お前も飲まんか」
アーデルハイトは、ザカコにもリンゴ酒を勧める。
「ありがとうございます。アーデルさん。
今年も色々と迷惑をかけたかもしれませんが、お世話になりました」
「気にするな。いつものことじゃ」
「来年も宜しくお願いします」
リンゴ酒を交わし、ザカコとアーデルハイトは微笑んだ。