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リアクション
「みんなー、一旦休憩にしてお茶にしよー」
「スコーンもありますのでよければ頂いてください」
小鳥遊 美羽(たかなし・みわ)とベアトリーチェ・アイブリンガー(べあとりーちぇ・あいぶりんがー)が作ってきた紅茶とスコーンをみんなに振舞う。
「配るの手伝うよー」
「ありがとうございます。では、あちらの皆様にお願いします」
「はーい! 行こうメデュシアナお姉ちゃん」
「そうね」
エレオノール・ベルドロップ(えれおのーる・べるどろっぷ)とメデュシアナ・ラスアル(めでゅしあな・らすある)が美羽達と一緒に紅茶とスコーンを配る。
「はい、ユリちゃん!」
美羽はユリシアにも紅茶とスコーンを持っていく。
「わー! ありがとう! 遊んだ後で喉渇いてたんだ♪」
「それは良かったです。よければ一緒にお茶しませんか?」
「うん!」
「あ、私達も!」
「せっかくだからご一緒させてもらうわ」
配り終えた美羽達は、ユリシアと一緒に紅茶を楽しむことに。
「あ、これ美味しい!」
「本当ね。とても美味しいわ」
「気に入ったのなら、また今度作ってきますね」
「お茶がしたくなったら、いつでも呼んでね! そしたら、また焼きたてのスコーンを持ってくるよ」
「うん!」
満面の笑みで頷くユリシア。
「そうだ!」
エレオノールが何か閃く。
「ユリシアちゃんも外に行かない?」
「お外……?」
「ここの外には、もっと美味しい食べ物がいっぱいあるよ!」
「それは良い考えだね。私達だけじゃなくてもっと沢山の人とお友達になれるよ!」
「面白いものもいっぱいあるしね……」
メデュシアナの目が怪しく光った。
「そうなった時は私達がご案内いたしますね」
「ありがとう! でも……」
ユリシアが俯く。
「私も一度お外に出たんだけど、あまり遠くまでいけないみたいなの……」
「そうなんだぁ……」
「そういうことなら私の出番ですわね」
「わわっ!」
ユリシアの後ろから現れた崩城 亜璃珠(くずしろ・ありす)がユリシアを後ろから抱きしめる。
「あ、亜璃珠さん。何か良いアイディアがあるの?」
「えぇ。話は大体聞かせてもらいましたわ。そこでこれなんかいかがでしょう?」
亜璃珠が取り出したのは『デジタルビデオカメラ』。
「ビデオレターなんて良いと思わない? これなら、お互いに顔を見ずに会話も出来るし、外の風景なんかも撮って見せて上げれば良いと思わないかしら?」
「それは面白そうね。それなら手伝ってあげるわ」
「私も手伝うよ! ベアトも一緒にやろ!」
「そうですね。微力ながらお手伝いいたします」
「まずは、ユリシアさんを撮ってあげますわ」
デジタルビデオカメラをユリシアに向ける。
「えっ!? えと、あのあの……」
わたわたするユリシア。
「リラックスして、自分の伝えたい事を言えば良いですわ」
「伝えたい事……うーん」
「お友達になりたい! とかユリシアちゃんが思った事で良いんだよ!」
「う、うん!」
「ユリシアさん、こういうときは笑顔ですよ」
「では、いきますわよ。スタート!」
亜璃珠がデジタルビデオカメラの録画ボタンを押す。
「あのあの、ゆ、ユリシアって言います! お、お友達が欲しいです! よ、よよ良かったら! お友達になってください!」
ぺこりとユリシアが頭を下げたところで録画を終了させる。
「見てみましょうか」
全員で先ほどの映像を見る。
「あ、直接見なきゃ石化はしないんだね」
「これは良いかも知れませんね」
流れる映像にはガチガチに緊張したユリシアの姿があった。
「あははっ! ユリシアちゃんガチガチだね♪」
「ぅー……」
「これはこれで良いかも……」
「そうね……。っと、時間もありますしもっと撮ってみましょうか」
「うん。私頑張る!」
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