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恐怖! 悪のグルメ組織あらわる

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恐怖! 悪のグルメ組織あらわる

リアクション

 ◇ 悪のグルメ組織、いつかリベンジの巻 ◇

 やっとの思いで帰路につき、痛んだ身体と精神を癒そうと思っていたトロスキーや怪人、戦闘員たちが見たものは、惨状と呼ぶにふさわしい光景だった。
 垂直に崩れ落ち、半分廃墟と化したビル。
 散らばった破片の周りでは、パンツ一枚やアフロ状態、チョコの悪夢にうなされる戦闘員たちで溢れていた。
 トロスキーが膝を折り、愕然としているところにやってきたのは瀬山 裕輝(せやま・ひろき)鬼久保 偲(おにくぼ・しのぶ)渡辺 綱(わたなべの・つな)である。
 三人もこの有様を見て言葉を失うが、程なく裕輝が気を取り戻す。

「えーと、若さゆえの過ち?」
「違うんじゃないかな」
「そうではなかろう」

 裕輝の独り言に、偲と綱の突っ込みが同時に入る。
 だが、それを受けた当の本人は気にすることもなく、ふらふらと奥に進んでいく。
 消沈した戦闘員たちの間を抜けて、トロスキーの前へと歩いていった。
 瓦礫に腰掛け肩を落とすトロスキーの姿は、舞衣奈の『霊柩車カレー3〜涅槃超特急』を食べてしまったのかと思わせるほど白く灰のように燃え尽きている。
 そんな彼の肩を、裕輝はぽんと叩いた。
 顔を上げるトロスキーに、持ってきた料理を差し出す。

「まあ……何やろ……これでも食って元気を出すんや」

 裕輝から手渡された料理をしばらく眺めたあと、トロスキーは一口齧る。

「こ、これは! ………えっと……」

 二口目。

「いや……なんというか……! ……うーん……」

 三口目。

「この何とも言えない何かが! ……やっぱり何とも言えない……」

 食べ終わっても、もの凄く微妙な反応だった。
 後ろで黙ったまま見ていた偲と綱にも白けた空気が漂っている。
 だが、微妙な味を捨て置けない生粋のグルメ魂が鼓動を放ちはじめた。
 トロスキーの目にゆっくりと光が戻っていく。
 そして彼は突然立ち上がって叫んだ。

「やはり、我々は美味い料理を目指さなければならない! 諸君、今一度研鑽し、今度こそ彼らに勝とうではないか!」

 改めて闘志を燃やすトロスキーたちであった。


担当マスターより

▼担当マスター

和泉 水晶

▼マスターコメント

こんにちは、こんばんは、おはようございます。和泉 水晶です。

皆様のおかげで無事(?)、凄惨にして熾烈なバトルが繰り広げられました。
最後に髪型が変わっている方も居ますが、数十分で元の髪型に戻っていますのでご安心ください。

出来る限りアクション内に書いていただいたセリフが反映されるように頑張りましたが、話の流れの都合上、一部改編、または書ききれなかったところもあります。

そして、今回のリアクションで余った料理はソウレッドが処理しました。
美味しい料理に癒されながら、不味い料理に悲鳴をあげつつ全て食べたこと、そして一週間寝込んだことをここに記しておきます。

それではこの辺で。また皆様にお会いできる時を楽しみにしております。