リアクション
●?
「これはこれは、アーデルハイト様自ら我が居城を訪れるとは、どういう風の吹き回しですかな?」
まるで中世の城を思わせる雰囲気の中、一人の青年――青年にしか見えなかった――が荘厳な椅子に座り、さも愉快といった表情で現れた少女、アーデルハイトを見下ろす。
「なに、五〇〇〇年も生きていれば一度や二度、そういうこともあるじゃろうよ」
「確かに、仰る通りですな。……で、私に何用ですかな?
この忌々しい封印を解き、自由にしてくださるというのであれば、もう少し豪勢なおもてなしをしたのですが――」
「……そうだと言ったら、おまえはどうする?」
言葉を切り、青年が真面目な表情になって、アーデルハイトを見つめる。どうやら、嘘は言っていないようであった。
「ま、ただでとは言わんよ。少しばかり、ザンスカールに協力してほしいだけじゃ。ちと予定が狂ってな、このままではシャンバラがエリュシオンの手に落ちかねん。そうなればおまえたちとて、都合が悪かろう?」
「さあ、どうでしょうね。エリュシオンは私達に明確な敵対心を抱いているようには見えませんから。表立った行動を起こさない限り、私達悪魔の存在を許容してくれるのではないかと思っていますが」
ククク、と微笑み、青年が言葉を続ける。
「それに、先程はああ言いましたが、今となっては、封印を解かれ自由になることなど、どうでもいいのですよ。
ここにいる限りは、だいたいのことは出来る。……例えば、このようにね!」
言って、青年が指をパチン、と鳴らすと、彼の背後に無数の触手のような枝が伸びてくる。
「な、まさか――」
それらは一直線に、アーデルハイトへと向かっていく――。
猫宮・烈です。
まずは一言、皆様に謝っておこうと思います。
こんな結果でごめんなさい。別にイルミンスール生を虐めてるわけじゃないんです! むしろ愛してますから!
……とまあ、告白まがいのことはひとまず置いておきまして。
シナリオの結果は、グラシナでの結果も考慮してのものになります。
また、今後しばらくの間、アーデルハイトがイルミンスールからいない状態になります。これについては今後運営予定の『ザナドゥ編』で取り扱うことになるかと思います。
予定していた『EMU編』は今後違った形で取り扱うことになるかと思います。
多くの生徒にとっては厳しい結果になってしまいましたことと思います。
しかしながら今回、『PLが運営を妨害する意図でかけたと思われても仕方ないアクション』がありました。今後このようなアクションを見つけ、悪質と判定した場合、リアクションで一切の描写を行いません。
今回についてはこれまでこのようなアナウンスがなかったため、通常の採用と判定を行いました。
健全な運営のため、ご理解とご了承頂きたく思います。
なお、今回は目次を簡素化しました。
あんまり細かくすると負担が大きい(のと、ネタバレが過ぎる)ので、あのくらいにさせて頂けるとこちらとしては有難いです。
それでは、次の機会によろしくお願いいたします。