リアクション
終章 召しました 吉凶鍋判じ 〜ご馳走さま〜
「一つ、食べたあとは歯をみがくべし! ですよ〜」
会場を後にする人たちの背中に最後の闇鍋訓示が贈られる。
その隣では詩穂が鍋の中に怪しいものが潜んでいなか確認をしていた。
「大丈夫です。何もありません。これで今年も魔法少女は安泰です!」
席では玲が最後の一滴を飲み干しているところだ。
「ご馳走様です」
パンとう小気味よい音に午前零時を告げる鐘の音が重なる。
季が移る。
冬から春へと。
あれだけ人がいた鍋判じの会場も今は無人に近い。
「おや。朔さん。まだおられたんですか」
律儀に後片付けをしていたクロセルは何やら感慨深げに鍋を見つめる背中に声をかけた。
「……いや。鍋も奥が深いと思って……」
今日この場でどれだけの吉事と凶事――いや、吉凶の差はあれど思い出が生まれたのだろうか。
色々あったが、今日という日、そもそも吉凶などは、全て何かのきっかけに過ぎないのかもしれない。
「鍋はいいものです。闇の鍋奉行として出張った甲斐があったというものです。朔さんはいかがでしたか?」
「――今年はそこそこ幸先が良さそうだよ」
そうですか――そう頷けば、パラパラという音が本殿から聞こえてきた。
豆まき神事がはじまったようだ。
「せっかくインスミールから出てきたんです。よって帰りませんか?」
「そうだな」
そういうと二人は本殿に向って歩き出す。
鬼は外、福は内。
今日の判じが凶の者は吉へと転じますように。吉の者はそれが続きますように。
魔を祓いて、福を呼ぶ。
どうか、今年一年が幸多からんことを――
大変お待たせいたしました。
「召しませ! 吉凶鍋判じ」のリアクションをお届けいたします。
今回は私事のためにリアクション公開が大幅に遅れてしまい、ご参加下さったみなさんには大変申し訳ありません。
また、アクションの方で何人かの方からご指摘いただきましたが、 食材決定チャートの合計値5の項目が抜け落ちておりました。
該当の数値だったプレイヤーさんには大変ご迷惑をおかけしました。
皆様ご自分なりに解釈してアクションかけてくださっており、今回はそちらを採用しております。
次回、チャートなどを使用する際はこのようなことがないように気をつけます。
リアクション遅延の件とあわせてお詫びいたします。
さてさて。
闇鍋ということもあって、みなさんのアクション大変面白く拝見いたしました。
全部は拾いきることはできなかったのですが、
なるべく出番が均等になるように、GAをかけられている皆さんが一緒になるように
執筆してみたのですが色々と失敗している気がしてなりません。
上手く纏め切れなかった感が大変強く、実力不足を痛感します。
今回、章に跨って登場しているキャラクターさんがたくさんおりますので、その辺り意識し読んでいただければ嬉しいです。
また、吉凶を「おみくじメーカー」を使って裁定したのですが、思った以上に「凶」「大凶」の方がおらず、皆字画いいなぁと感心いたしました。
せっかくなので、結果をコメントにてお伝えさせていただいておりますので、ご確認くださいませ。
次回予定は3月中に一本ガイドを上げられればと思っております。
ご縁がありますれば、よろしくお願いいたします。
それでは、この度はご参加ありがとうございました。
お相手は竜田大輔でした。