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戦乱の絆 第二部 第四回

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戦乱の絆 第二部 第四回
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■ゴーストイコン戦2

こうして、ゴーストイコンと戦う、シャンバラの学生たちだったが。

「【琴音ロボ隊】発進! 伊達と酔狂の力、
琴音ロボを愛する有志の一人として、
みんなの意気込みを見せつけてやるじゃん、やろうじゃん!」
南臣 光一郎(みなみおみ・こういちろう)
オットー・ハーマン(おっとー・はーまん)
琴音ちゃんロボ俺様GDEをはじめとする、
【琴音ロボ隊】が、東京湾の空に現れた。
なお、GDEとは、「ゴージャス・デラックス・エディション」の略だが、
光一郎曰く、
「何がゴージャスでデラックスかというと搭乗員の俺様!
あとあえて言うならシートがちょっといいっスよ?」
ということである。

「これを機会に声高に主張させていただくが!」
副操縦士のオットーが主張する。
「それがしドラゴニュートである、鯉さんではない!
が徹底していないのに世界を終わらされては困るのだ」
オットーの想いが、鯉の滝登りのように、蒼天を駆けのぼる。

「マジレスすっと、パラミタと地球が繋がっていなければ鯉くんとの出会いもないし、
自分の成長もなかった。
パートナーとの絆を大事にこれからもデコボコと成長していきたいんスよ!」
光一郎も、想いを叩きつける。

「よし、わたしにいい考えがある」
六尺 花火(ろくしゃく・はなび)が、かっこつけて言う。
玉屋 市朗兵衛(たまや・いちろうべい)とともに乗った
火の華・流星号は、
天宮 琴音(あまみや・ことね)の痛絵入りである。
「滝登りと言えばナイアガラ!
ナイアガラと言えば花火!
さあ、わたしを敵の群れの真ん中にホームランするんだ!」
鳴神 裁(なるかみ・さい)ごにゃ〜ぽ☆ロボは、
花火の要請を受け、ちくわサーベルを振りかぶる。
「ごにゃ〜ぽ☆」
「ヒャッハー!!」
打ち上げられた火の華・流星号は、敵軍の真ん中で自爆した。
「たーまやー、無茶しやがって」
しかし、裁は、その様子を見て、ふと、気付く。
「おのれ、よくもボム娘を!」
「いや、今のは自爆というか、かっとばしたのは裁さんですよね〜?」
ドール・ゴールド(どーる・ごーるど)がツッコミを入れる。
「こんな時でもツッコミを、というか、
周りにボケしかいないからしかたないですよね〜?」

「我々は琴音ロボを愛するという絆で結ばれた同志。
学校という垣根を越えて、今、強い絆で結ばれた同志。
そう、この強い絆で結ばれた者の束ねた「想い」はどんな困難であろうと打ち破れるさ!
我々の友情が! 世界への愛が! この程度の障害に負けるはずがない!」
「ボクはこの世界が大好きなのですよ〜?
みんなで馬鹿騒ぎをしてすごす時間がとても大好きなのですよ〜?
だから、世界を終わらせたりはしないのですよ〜?」
漫才をしつつも、裁とドールの想いが叫ばれる。

一方、
フラン・ロレーヌ(ふらん・ろれーぬ)
アンリ・ド・ロレーヌ(あんり・どろれーぬ)
琴音ロボ、蝙蝠にゃんこは。
「当たれパラミタジャンボっ、3億ゴルダーっ!!」
「俺様は、この戦争が終わったら宝くじを買うんだ。
今年こそは『プラス』にしたい……」
謎のフラグを立てながら、世界に向かって想いを伝えていた。


琴音ロボだけでなく、
TVアニメ『猪突戦士・岩ダム』コスプレの随伴歩兵たちもいた。
甲賀 三郎(こうが・さぶろう)
高坂 甚九郎(こうさか・じんくろう)
レイヴ・リンクス(れいう゛・りんくす)
レイナ・アルフィー(れいな・あるふぃー)であった。

「若さゆえの過ちか……」
「サク・マシンガン」こと円盤型弾倉付きマシンガン、
「サクメット【指揮官機用】」こと緑色の角付きヘルメット、
「サク・スーツ【指揮官機用】」、「サク・アーマー【追加装甲】」で、
「サク」のコスプレをした三郎が言う。
「連邦のシムは伊達じゃない!」
レイヴは、「シム・ヘルム(量産型)」、
「シム・スーツ(量産型)」、
「ビームスプレーガン(レプリカ)」により、
「シム」のコスプレをしていた。
いずれも、『猪突戦士・岩ダム』に出てくる、敵味方の量産型メカである。
「本当は岩ダムのコスプレしたかったなー。
ワタシが一番うまく岩ダムのコスプレできるのに」
レイナがぼやくが、その間にも、目立つ一行の前にアンデッド随伴歩兵が迫ってくる。
「やらせはせん、琴音をやらせはせんぞぉー!」
「サクとは違うんです、サクとは!」
三郎とレイヴが、劇中の台詞を引用しつつ、
琴音ロボ部隊を守る。
甚九郎が、ディフェンスシフトで、味方を守ろうとする。
「准尉、死なんでくださいよ〜」
「こんな事でイチイチ死ぬかっ!」
「リジェネレーションでしたっけ!?」
しかし、そんな三郎と甚九郎のやり取りの間にも、
レイヴは重傷を負ってしまう。
「悲しいけどこれ、戦争なんですよね!!」
レイヴは小型飛空艇で特攻を仕掛け、
落ちていくが、それをレイナが追って回収する。

「俺のモテ期はこれからだっての!
勝手に世界を終わらせるんじゃねぇ!」
「世界は私の遊技場。このようなことで破壊されてたまるものですか」
守られた琴音ロボ部隊、
鬼頭 翔(きとう・かける)
カミーユ・ゴールド(かみーゆ・ごーるど)
ぺたん娘☆明神からの想いと。

湊川 亮一(みなとがわ・りょういち)と、
高嶋 梓(たかしま・あずさ)
琴音ロボからも、
想いが投げつけられる。

「伊達と酔狂の旗の下、共に戦う仲間と一緒に一つの目的に向かって進む」
亮一は、にやりと笑う。
「まあ、楽しくやろうじゃないか」
梓は、以前、ジャタの森で出会った、アイシャのことを思い浮かべる。
「届いています?
あなたを思っている人達の想い。
あなたは多くの人達に愛されているんです。だから、負けないで!」

【琴音ロボ隊】のちくわサーベルが振るわれ、
ゴーストイコンが薙ぎ払われる。

館下 鈴蘭(たてした・すずらん)
シフ・リンクスクロウ(しふ・りんくすくろう)
和泉 直哉(いずみ・なおや)たち、天学ベテランパイロットたちは。
「……相手がアンデッドじゃなければ、さぞ動揺したでしょうね」
「……まったくですね」
「……まったくだな」
目の前の光景を見て、そう感想を述べるのであった。

それに対し、同じ天学の
コンクリート モモ(こんくりーと・もも)は。
大形ビームキャノンを派手に放ちつつ、歯噛みする。
「ぐぅぅ……、あたしもかわいい琴音ロボが良かった!」
「前回はウサギで今回は琴音ロボ……、
そんなに可愛い部隊にまざりたいならイコン乗り換えればいいじゃん」
ハロー ギルティ(はろー・ぎるてぃ)が突っ込む。
「……でも、大鑑巨砲主義が」
モモはコームラントカスタムから降りようとはしない。
「自分の機体に愛着があるなら、可愛いペイントでもしたら〜」
ギルティがマニキュアを乾かしているときのように、けだるげに言う。
「それにしてもゾディアックの胴体の黒いコア、気になるわ……」
モモが、話題を逸らすように、ゾディアックに視線を向ける。
「あの黒いコア、中に人がいる気配無いから撃っちゃえ! 撃っちゃえ!」
ギルティにも焚き付けられ、
モモが、大形ビームキャノンを放つ。
「当たれ!」
日ごろから訓練をしているモモが狙い澄ました一撃で、
ゾディアックの黒いコア部分にビームが叩きつけられる。
ゾディアックは、衝撃を受け、少し動きを鈍らせたようだった。

「自分の都合で世界を破滅なんて……。あんた友達いないでしょ」
モモが、ウゲンに対して毒を吐く。