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Let’s鍋パーティ!

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Let’s鍋パーティ!

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始まってしまった鍋作り

 スタート地点に集まった参加者の面々。

「必要なモノはここにあるから自由に使ってネ」

 ティファニーが示す所には、鍋やまな板、包丁といった道具から、
 チョコレートに生クリームやお酒、飴玉を始めにした様々なお菓子、みそなどの調味料が段ボールに入って置いてある。

 各チーム、思い思いの道具を借りて鍋作りが開始された。


 鍋のセッティングとかを完璧に整えた白羽が貴仁たちを迎える。

「お帰り。どうだった? 材料とかの方は」
「これでどう料理すれば良いんだよ」

 そう言って貴仁が見せるのは特上のお肉と大量のお菓子たち。それらを前に固まる面々。

「良かったら俺が料理しても良いか? こう見えても料理得意なんだよ」
「良かったー。料理得意な人いて」
「あ、わたくしも神崎様と一緒に作ってもよろしいです?」
「あぁ、よろしくな」

 料理は荒神と夜月がやる事となった。
 料理を始めようとした荒神は、傍でお菓子を前にして佇んでいるセレンフィリティとセレアナが視界に入る。

「どうしよ……結局お菓子しか手に入らなかったなんて」
「どうするも何も、全部ぶっ込んじゃえば良いじゃん! んで、あたしらは美味しそうな鍋を分けてもらってさ」

 湯を張った鍋にお菓子を入れようとしたセレンフィリティに荒神が声をかけてくる。

「なぁ、もしかして材料手に入らなかったのか?」

 こくりと頷くセレンフィリティ。

「良かったら俺たちの鍋にこの材料入れようか?」
「え……これお菓子だよ?」
「というか、さっき交換したモノ、なんだけどね」
「悪い悪い。でさ、俺らの鍋もお菓子が多いんだよ。だからこれはお菓子鍋にしようかと思ってさ、だから」
「お菓子鍋なんて作れるの?」
「大丈夫だ。俺に任せろって」

 お菓子を貰う荒神。作りかけの鍋にもらったお菓子を入れていく。





◇          ◇          ◇






 刀真と月夜が日奈々を連れて歩たちの元へやってくる。

「おー、そっちも人を集めたんだ」
「集めたと言うか、強引にね」
「強引にとか酷くないかね? 俺はただ大勢で食った方が楽しい、と言っただけだぞ」
「確かにそうだな。取りあえず、こう人数が多いと鍋に入りいらんし、二つに分けないか?」

 刀真の案に歩たちと輪廻たちは同意するように頷いて見せた。
 鍋を二つ借りてきて調理が始まる。
 歩たちが作業している所にとととっと寄って行く月夜。

「ねー。あたしも何か手伝おうか?」
「いやっ月夜は何も手を出さなくて良い!!」
「え〜わかったよー。じゃあ、食器とか並べとくー」

 月夜の手伝いを阻止できほっとする刀真。