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リアクション
「どいてどいて〜!」
巫女装束の目立つセイレム・ホーネット(せいれむ・ほーねっと)は、アキレウスを挑発し、走っていた。
ただ、ひたすら走っていた。
「はあはあ……えっと、たしかこの辺」
セイレムは周りを見渡し、吹雪の姿を探した。
だが、その間にもアキレウス達の姿が見えてきていた。
「もう、逃がさないぞ。我のビジュアルスタイルにけちをつけた代償高くつく!!」
アキレウスは拳をセイレムめがけ、高く振り上げた。
だが、拳は歴戦の魔術によってはじかれた。
はじいたのは、リキュカリアだった。
「あぶないよ!」
「ありがとう!!」
その直後、アキレウスのかかとを突然銃弾が突き刺さった。
「ぐあああああっ!??」
「あ……ここで良かったんだ」
セイレムは安堵した。その場所はまさに吹雪のスナイプポイントだった。
「かかとに攻撃するなら今です!」
「ま、まて! お前達! 話し合おうじゃないか」
セイレム、リキュカリアをはじめとした生徒達がじわりと近づいてくる。
もはや他の兵士達は、ほとんど倒されてしまった後だった。
「ぎゃああああああ!? なぜ助けに来ないケイローン!」
こうして、一番のならずものは消えていった。
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