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■第一幕:武道大会開催
雲一つない青天の下、蒼空学園分校敷地内にある闘技場には多くの人々が詰めかけていた。
学園の生徒たちだけでなく近くの街からも集まっているようだ。
一人の女性がマイクを片手に壇上に姿を現した。
キーンというハウリング音が会場に鳴り響くとざわついていた会場が鎮まった。
「わしは第三代蒼空学園校長、{SNM9998736#馬場 正子}である。このたびは天候に恵まれた中で今武道大会が開催できることを嬉しく思う。数多くある学園の中ではこのような催し物は珍しくはないと思うが、参加した学生たちには今までの成果を見せる、また己の成長を確認する数少ない機会と考えて健闘してもらいたく思う所存である」
彼女が壇上から降りると司会進行役が壇上に上がり武道大会の諸注意を皆に伝えた。
トーナメント表が公開されると一部から様々な声が聞こえてくる。
「シード権獲得おめでとうございます」
「実力を認められてなら嬉しいけど、これクジでしょう? 嬉しくないわ」
「俺たちもシードか」
「運が良いのか判断に困るな。腕試しなのだから」
「あはは……どこかで見たような人たちばかりだね」
「関係ないわよ。とりあえず一撃見舞うわ」
「ちったあ楽しめんだろうなあ?」
「クスクス……いっぱい遊べそうなの」
彼ら、彼女らが話している間にも武道大会の案内は進んでいく。
初めはソロ部門から戦いの火蓋は切って落とされることとなった。
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