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夏の雅に薔薇を添えて

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夏の雅に薔薇を添えて

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第8章 名残時1


腕を組みながら、ホテルの窓から花火を眺めていた海と柚。


部屋の中とあってか少し大胆に触れ合う2人。
だが、決してそれを平然とやっているわけではなかった。


「≪わわわー、私、きっと顔真っ赤だろうな〜……
  でもでも、部屋も薄暗いしきっとばれないよね。
  ……こうして海くんと寄り添っていられる。 すごくドキドキして、すっごく嬉しいな≫」

「柚、お前…今顔赤いだろ」
「へえぇぇ!? なんで分かったんですっ?」
「ああ、いや。 今ふと顔覗いてみたらさ。 今の俺ってこんな顔してるんだろうなーって思ったからだよ」
「……私、海くんと恋人同士になれて幸せです」
「俺もだよ」


そして2人の顔の距離はゆっくりと縮まっていった……