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休憩時間

――会場内、スタッフルーム。

 阿部Pが扉を開けると、中には鬼龍 貴仁(きりゅう・たかひと)が1人、飲み物を飲んでいた。
「あ、お疲れ様です。いやぁ前回のキリングタイム出演の際も視聴率稼ぎに貢献していただいたというのに、演出までしていただいてありがとうございます」
 阿部Pにそう言われると、「いえいえ」と貴仁が軽く頭を下げる。
 貴仁は今回入場シーンや優勝者が決定した際、【風術】や【マジカルファイアワークス】といったスキルを用いての演出を手伝っていた。
 先程の王者誕生の際も裏で演出を行っており、今はひと段落ついたと休憩しているのであった。
「所で今回貴方は出場しないのですか?」
「ああ、今回は身内が出場したんで」
 貴仁がいう身内とは第三試合のマスク・ド・ペンギンこと黒羽の事である。
「あの試合もいい試合でしたねぇ。惜しくも負けてしまいましたが」
「普段事務方ですからね。健闘はしたと思います」
「事務ですか、それはまた惜しいというか……ああ、ペンギン選手は今他の選手と一緒にうちで手配した医師が診ているので安心してください」
「事務でも丈夫だから大丈夫だと思いますが……ところで、何か用があるんじゃないですか?」
 ふと、貴仁が言うと阿部Pは「そうでした」と思い出したように声を上げる。
「いえね、今回は一観客として楽しむつもりだったのですが、皆さんが戦っているのを観ていてつい興奮してしまいまして」
 阿部Pは部屋にあるロッカーを開ける。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン……って言うじゃないですか」
 ロッカーの中を漁る阿部Pに、貴仁は今一把握しきれず「は、はぁ」と曖昧に頷く。

「ですから、私も同じ踊る阿呆になろうかと思いまして。丁度後半戦で人手が足りないようですので」

 そう言うと、阿部Pは纏っていた黒いローブを脱ぎ捨てた。


――後編へ続く。

担当マスターより

▼担当マスター

高久 高久

▼マスターコメント

 公判へ続く(白目)

……で済ませてはいけませんね。そうですね。
 御参加頂きましてありがとうございました。現在魂が抜けて燃え尽きて真っ白になっている高久高久でございます。
 けど真っ白になっている場合ではありません。上にある通り後編があります。こちらが正真正銘のラストになります。
 前後編だなんて一体なんでこんな事態に陥ってしまったんでしょうか。
 それもこれも大体高久のせいです。高久が悪いんです。本当碌な奴じゃねぇ。

 さて、私の蒼フロ最後のシナリオはプロレス一色で送らせていただいています。
 本来はもっとバカみたいな話にしようかとも思ったのですが、プライベで「やらないか」とプレイヤー様の声が多くありまして。
 それに対しホイホイと「よかったのかい、そんな事言って」と言ってしまったのが運の尽きでした。
 今回参加していただいた方々が少しでも楽しんでくれたのであれば幸いです。

 今回で最後の方もいらっしゃると思われます。
 私の様なGMのシナリオに参加していただき誠にありがとうございました。最後の最後までお待たせして本当に申し訳ありません。
 そして次回が残っている方。もう少しだけお付き合いください。