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10)赤城 花音(あかぎ・かのん)

赤城 花音(あかぎ・かのん)は、
パートナーのリュート・アコーディア(りゅーと・あこーでぃあ)を伴って、
「トッドの部屋」にやってきた。
リュートは、スタジオ観覧者として、
花音の様子を見守る。

「皆様、こんにちは。
アイ・アム・ミュージックファイター♪
赤城 花音だよ!よろしくお願いします☆」
花音が元気にあいさつする。
「花音さんは、ミュージックファイターとしてご活躍なんですってね。
ミュージシャンとしてのポリシーや、
活動についてのお話を、お聞かせいただけるかしら?」
トッドさんの問いに花音は、真面目に答える。
「えっと、ミュージックファイターと言うのは……。
ボクは音楽を通じて、世界の在り方と向き合いたい!
って、コトなんだよ。
契約者は……剣、銃、魔法などで戦う人は多いと思うけど、
ボクは創意工夫と試行錯誤!
純粋に感じる心の声を……音楽の形で表現する事で、
多くの人の支えになりたいと思っているよ」
「なるほど、音楽は、多くの人に一度に想いを届けられる手段ですものね」
花音は力強くうなずいた。

「あと、
……メタな話としては……お金を掛けられない状況に、
知恵を搾るコトができるし! 楽しみもあるんだよ!」
苦笑する花音に、
「それぞれの楽しみ方がありますからね」
と、トッドさんが言う。
「えっと、何の話だっけ。
そうそう、
ポリシーはね……。
自分で歌う楽曲は、自ら創るコトが正義!
そして……リスナーさんが、感じる心は自由なんだよ!」
「シンガーソングライターさんでいらしゃるのね」
「うん。
自分自身と、リスナーさんに……“誠実”に楽曲を創るのを意識してるよ!」
「ご活動については?」
「今取り組んでいる活動は……。
まず、魔族の国との戦乱では、花音・アタックに挑戦しているよ。
伝説の歌姫に習ってね!
音楽で……敵の戦意を奪うコトと……味方の士気を鼓舞する形でね。
まだ決着は付いていなくて……戦乱を終結へ導くために頑張りたいな!

もう一つはS@MPでの活動だね。
タシガンでの一件は……犠牲者を弔う事となり……。
メンバーとして、誠に申し訳ございませんでした。
今回の件を受けて、ボクは正規ヴォーカルの獲得のために!
闘って歌う覚悟を決めたんだ!
応援して頂ける方は、よろしくお願い致します!」

「ありがとうございました。
では、次に、いただいた質問をさせていただきますね。

キュべリエ・ハイドンさんから。

もし地球とパラミタどちらかが滅んでどちらかを救えるのだとすれば
あなたが救うのは地球?それともパラミタ?
両方救うという回答ではなく二者択一でお願いします」

「地球とパラミタのどちらを救うかって?
もちろん! 両方に決まっているよ!」
花音は語気を荒げた。
「では、違う感じの質問、いきましょうか。

渋井 誠治さんからです。

好きな食べ物は何ですか?
割とありがちな質問だけど、番組の中で時間があれば答えてくれると嬉しいな。
出身地が違うと食文化も違うだろうし、皆がどんなものが好きなのかちょっと気になったんだ。
パラミタだと地球の料理はなかなか食べられないかもしれないけど、
ここでアピールしておけば空京で流行っていつでも食べれるようになるかもよ?
なーんてね」

「好きな食べ物は……。
鶏の水炊きだよ!
ポン酢と味噌ゴマダレどちらでも行けるね!」

「若いお嬢さんにしては、なかなか渋いご回答ね。
じゃあ、次の質問よ。
青葉 旭さんから。

自身の所属校ってどの程度大事に思っている?
質問がアバウトですが、極端な例を挙げると、
王国が滅んでも学校を守る。
他の学校を全部潰して自分の学校1校だけにしたい。
友達よりは大事だけど、恋人よりは大事でない。
嫌い、早く転校したい。
全く大事でないどころか明日にでも破壊したいくらい嫌い。
といったところかな。

自分の学校のこういう点が改善されたらもっと好きになれるのに、
というのがあったらそれもお願いしたい」

「イルミンスールは個性的な人が多いと思うよ。
ボクの音楽も……多分、個性になる訳で、
そうした個性が助け合う事で、困難へ団結できる素敵な学校だよ♪
だから……とても大切な場所になるね」

「なるほど、大切なお友達がたくさんいらっしゃるのね。

では、最後の質問です。
国頭 武尊さんから。

契約者になる前は、地球で普通に学生やっていて
争い事なんかにゃ無縁だった人も居るだろうから敢えて聞くけどよ。
やっぱ、契約者になってその活動期間が長くなると
人を傷つけたり、時には殺めたりする事に、
抵抗感や不快感を持たなくなるのかね。
すっげぇ答え難い質問だと思うから、無視してもらっても構わないぜ」

「時には人を殺めたりする事に関して。
ボクは抵抗感が強い方だと思うよ。
ボクは人から何も奪えない! 信用に関わるんだよ。
兄さんと師叔は事情が変わるけど……」

花音は改めて、トッドさん、そして、観客と視聴者に向き直った。

「ボク自身……自分の芸が完成していないと思うよ。
楽曲の作成も不安定だからね。
まだ、演出やマネージメントを、考える余裕がなかったり。
でも、中身のある音楽を創れなくて、演出で誤魔化す事はしたくない。
だから……ボクは芸を磨き続けるんだよ!」
「これからも、音楽の道をがんばってくださいね」
「はい♪
トッドさん、今日はありがとうございました♪」
「こちらこそ、どうもありがとうございました」

そして、花音は最後に自曲を披露する。
観覧席からは盛大な拍手が贈られたのだった。