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冥界急行ナラカエクスプレス(第3回/全3回)

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冥界急行ナラカエクスプレス(第3回/全3回)
冥界急行ナラカエクスプレス(第3回/全3回) 冥界急行ナラカエクスプレス(第3回/全3回)

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終章 線路は続くよどこまでも(2)



『死人の谷駅ー、死人の谷駅ー』
 光を抜けると死人の谷だった。
 気を失っていたのか、眠っていたのか。気が付くと、霧のかかる駅のホームにナラカエクスプレスは停まっていた。
 どこか不思議な感覚だった。酷く現実感がない。夢から覚めきれない時の奇妙な感覚に包まれている。
 列車から降りた一同はぼんやりと崩壊した天井を見上げる。
 少しづつ霧が晴れようとしているのが感じられた。皮膜のような霧の向こうに、明るく光る太陽が透けて見える。
「帰ってきたんだよな……?」
「あ、ああ……、なんだかさっきまで冥界にいたとは思えないよ……」
 ナラカの旅路もまるで幻のように遠い出来事に思えた。
 その時、現実に引き戻す調べがホームに流れる。

 リリリリリリリリリ。
 ピピピピピピピピピ。
 ブーブーブー。

 全員の携帯が一斉に鳴り響いた。
 送信者は蒼空学園……、校長山葉 涼司(やまは・りょうじ)
「「……なになに。『御神楽前校長の蘇生成功』!?」
「『一時間前に意識を回復。現在、学園内で異常の検査を行っている』……だって」
「『前校長救出にあたって尽力してくれた学園生ならびに他校の友に感謝を申し上げる……、山葉涼司』か……」
「や、やったーっ!!」
 長いようで短かったこの旅路もようやく終点を迎える。
『お疲れさまでした、皆さま。当列車はまたのご利用をお待ちしております』
 発車のアナウンスが流れ、ナラカエクスプレスはゆっくりと、どこかに向かって走り出した。
 列車が小さくなって見えなくなると、霧間から日差しが降り注いだ。






 

担当マスターより

▼担当マスター

梅村象山

▼マスターコメント

マスターの梅村です。
本シナリオに参加して下さった皆さま、公開が遅れてしまいまことに申し訳ありません。
そして、本シナリオに参加して下さった皆さま、ありがとうございました。


今回、環菜の救出に関わる人が全体の半数近くいたため、環菜は無事復活となりました。
普通に復活されてもつまらないので、梅村なりの意地悪として記憶の消去を用意していたのですが、
これだけの人数で、且つキチンと要所を攻略してこられると、ちょっと意地悪のしようがありません。
文句なく成功と言えるでしょう。
個人的には大分記憶を持ってかれて、幼児退行してしまった環菜を見てみたかったのですが。
まあ、残念……と言うことで。

ただ、環菜のほうに多数が行ってしまった分、ルミーナのほうが不十分な結果になってしまいました。
ガネーシャを足止めする人がさほど多くなく時間が稼げなかった点。
また、ガルーダと戦ってる人が実はそう多くはなかった点。
この二点から、ガネーシャ到着までにガルーダを倒せなかった、と判定した次第です。
当たり前ですが、ガネーシャ解放で難易度が上がったのは、ルミーナの救出です。
彼を解放していなければ、この時間制限は存在しなかったのですから。
ただ、倒すには至らないまでも、充分なダメージは与えていたので、すぐに撤退することになりました。
余力を残させた場合、ガネーシャとのバトルで、ルミーナが取り返しのつかないダメージ負っていたでしょう。

対クベーラ、対ガルーダの戦闘は概ね皆さん上手に立ち回られていたと言う印象です。
ただ、対タクシャカにおいて油断のあとがすこし見られたような気がします。
ガルーダやハヌマーンと比べると戦闘力は低いのですが、変貌の能力は実はもっとも厄介な能力です。
どんな能力を持ったキャラに変貌するのかわからないので、具体的な対処が出来ないと言う点が大きいです。
変貌は雷電系の攻撃で解除出来ますが、対電フィールドを持つ人に変貌されたら解除不能となる危険もあります。
基本はMCやLCの持つスキルに対し、MCやLC……つまり自分で対応出来るかを判定の基準としました。
ただ、この基準において上手に立ち回れている人は少なかったと思います。
その点を踏まえると、今回『電波塔』の破壊を行った人はグッジョブと言えるでしょう。
唯一、間接的にタクシャカとハヌマーンを弱体化させる方法が、電波塔の破壊だったのです。

また今回、黒脛巾にゃん丸さんがナラカに残ると言うアクションを行いました。
次回からナラカ以外が舞台のシナリオには参加出来ないと言う扱いにさせて頂きます。
ご了承ください。

次回シナリオガイド公開日は、まだ未定です。
シナリオが決まり次第、マスターページでご報告しますので、チェックして頂ければ嬉しいです。
それでは、またお会い出来る事を楽しみにしております。

追記・一部表記がおかしくなっている部分を修正しました。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。