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終焉の絆 第二回

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終焉の絆 第二回
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シャンバラ宮殿の防衛 2

【新星】メイデンの指揮を行う、
【シャンバラ教導団少佐】クレーメック・ジーベック(くれーめっく・じーべっく)は、
部下とドッグズ・オブ・ウォーの部隊を展開し、
グランツ教信者たちとモンスターの群れに相対する。

「一般市民や国軍兵士に変装して潜入をもくろむ敵に警戒を怠るな」

クレーメックの指揮の元、
要塞化で防御を固められた宮殿周辺を、部隊が守っている。

なお、相手が変装して襲撃してくるのを予想するだけでなく、
クレーメックのパートナー三田 麗子(みた・れいこ)が、
大人の姿のネフェルティティに変装することで、
敵の混乱を招こうとしていた。

(本来の成長した姿しか知らない敵は、
今のネフェルティティ女王と私のどちらが本物か、判断に迷うはずですわ)

【シャンバラ教導団中尉】ハインリヒ・ヴェーゼル(はいんりひ・う゛ぇーぜる)は、
パートナーの鶴 陽子(つる・ようこ)と協力し、
バリケードを築いていた。
「本来だったら、補強工事を行いたかったんだがな。
さすがにそれだけの時間は取れなかったか」
それでも、ハインリヒの防衛計画で、
部下たちとともに、作ったバリケードは、敵の侵入を防いでいる。

「知能の低いモンスターは、
迂回して突入するということまで考えられないから、
うまく足止めできているみたいね」
陽子が言った。
「ああ、そこを集中攻撃すれば、でかい敵だろうとなんとかなるからな」
ハインリヒがうなずいた。

また、ヨーゼフ・ケラー(よーぜふ・けらー)は、
避難してくる一般人や兵士を発見した際、
怪しい人物には、空京で流行している
スラングやダジャレなどを言って、反応を確かめるつもりであった。
「スパイの見分け方としては古典的な方法だが、
今でも結構使えるやり方ではある」
そう、大真面目な顔で言うヨーゼフを見て、
ハインリヒが肩をすくめる。
「ヨーゼフが冗談を言うなんてこと自体が、想像できないけどな」
「もし、身内で、私のことを知っている人物であれば、
そこで反応が変わるはずだ。
だからこそ、有効な手段と言えるだろう」
「それ、冗談のつもりなのか?」
「……なんの話だ?」
「ああ、聞いてみただけだよ」
ハインリヒが嘆息した。

そこに、一般人らしき人物が、足早に入ってくる……が、
ヨーゼフは違和感を覚えて、声をかけようとする。

しかし、次の瞬間には、その人物は走り始める。

「お待ちなさい!」
柱の陰に隠れていたエリス・メリベート(えりす・めりべーと)が、
不審人物の前に回り込もうとする。

しかし。
「邪魔だ、どけっ!」
武器を懐から取り出し、不審人物が強行突破しようとする。

「お覚悟、なさいませッ!!」
エリスが、バニッシュで、目くらましを行い、敵を無力化しようとする。

「おとなしくしてもらうぞ」
ヨーゼフが、後ろに回り込み、不審者を拘束する。

同じころ、ネフェルティティに変装した、三田 麗子(みた・れいこ)に、
兵士に変装したグランツ教信者たちが迫っていた。

「何があろうと、此処を突破させる訳にはいきませんよ」
アルフレート・ブッセ(あるふれーと・ぶっせ)が、
対電フィールドを味方に使ったうえで、
放電実験で一気に攻撃する。

「ネフェルティティ女王に手出しはさせません!」
アルフレートが、わざとそう叫び、
敵の混乱を招く。

「ここは、危険ですわ、ネフェルティティ女王!」
アフィーナ・エリノス(あふぃーな・えりのす)も、演技を行いつつ、
パワーブレスやリカバリなどで味方を支援する。

アルフレートの電撃で、倒れたグランツ教信者たちは、
クレーメックの部下に拘束されていく。

「やはり、警戒して正解だったな。
シャンバラ宮殿の入り口はひとつではない。
今後も、警戒を続けるように」
クレーメックに、アルフレートはうなずく。
「はい、この先の通路には、障害物を設置してあります。
潜入を防げるように警備を続けます」

「よろしくお願いします」
麗子は、ネフェルティティの振りをして芝居を続ける。

【新星】メイデンは、こうして、
シャンバラ宮殿の防衛に全力を尽くすのだった。