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宝の地図の謎

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宝の地図の謎

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終章

 ベースキャンプで、ルミーナは生徒たちに真相を話した。
 宝の地図は本物であること。そして、それをネット上にアップしたのは、蒼空学園に所属するとある守護天使の少女であることを。
 少女の父親は冒険者だった。宝の地図を見つけたのも、少女の父親だ。しかし、父親はこの神殿跡に挑んで帰らぬ人となってしまった。
 何とか父親の遺品を回収したいと思った少女はルミーナに相談し、ルミーナがこの手を思いついた。
 生徒たちを利用するのは気が引けたが、彼らに経験を積ませるためと少女の想いを叶えるために、ルミーナは空京のネットカフェより地図の画像をアップするよう、少女に指示したのだ。
 画像の信憑性を増すため、ルミーナはフリューネにも声を掛けた。少女の想いに感銘を受けたフリューネが協力を買って出、今回の騒ぎとなったわけである。
「みなさんを騙すような真似をして、申し訳ございません」
 ルミーネが深々と頭を下げる。フリューネも謝った。
「……私たちが想像していたような、悪意をもった者の仕業ではなかったということか……その点はよかったと言えるが……少女の気持ちを考えると複雑だな」
 リネンに呼ばれてキャンプに来ていたアシャンテが言った。
「あの子も、父親の死はもう受け入れられていると思います。みなさんのおかげで、こうして形見を手に入れることができました。これは、わたくしが責任をもって彼女にお渡しします」
 ルミーナはロケットを大切にしまった。誰も中身を見ようとはしなかったが、見なくてもそこに何があるかは皆分かっていた。
「これにて一件落着だな。お疲れさん」
 重くなりかけていた空気を払拭するように、牙竜が言った。
「実は、蜜楽酒家で打ち上げの用意をしてあるんだ。みんなでパーっとやろうぜ」
 周りから歓声が上がった。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 生徒たちは蜜楽酒家で思い思いに談笑し、楽しいひとときを過ごした。牙竜の本当の目的は、フリューネにレンを紹介することだったのだが……純粋にユーフォリアを崇拝するフリューネは、よほどのことが内限り男にはなびきそうになかった。
 ルミナスヴァルキリーに帰った後は、未沙のスキンシップがフリューネを待っていた。
 そうそう、神殿の入り口で出てくる生徒を待ち伏せしていたヴェルチェだが、アシャンテに見つかって逃亡を余儀なくされてしまった。
 ヴェルチェは「これで勝ったと思うなよー!」と言いながらスパイクバイクで去って行ったが、一斉に出てきた生徒たちに袋だたきにされるよりは大分ましだったと言えるだろう。

おわり

担当マスターより

▼担当マスター

晴口大輔

▼マスターコメント

今回代筆を務めさせていただきました、飛弥新です。

予定より大分公開が遅れてしまい、申し訳ございません。
また、晴口大輔マスターのリアクションを楽しみにされていた皆様、お詫び申し上げます。
私のリアクションが少しでも代わりになれば幸いです。

それでは。

▼マスター個別コメント