リアクション
●第21章 お仕置き。そして、帰宅。
「さぁ、今日の責任を取ってもらおうか」
ソーマは言った。
「さっきお仕置きされたばっかりだぜ」
侘助は言い返したが、ソーマの方は薄く笑みを浮かべるばかり。
「俺が助けなかったら、いまでもお前は石の下敷きのままだろうなぁ」
「もう…勘弁してくれよ…」
困ったように言う美少女に、ソーマは苦笑を浮かべた。
まだ薬は切れていない。まだまだ楽しめそうだ。
足が痺れて動けない侘助を近くのホテルまで連れてきたのは、看病するためじゃない。お仕置きだ。
今日は薬が切れるまで、いや、薬が切れても攻め立ててやろう。
お仕置の方法は=『焦らす』。
(どこまで我慢できるか見ものだな……)
ソーマは笑った。
男女の違いで血の味に変化があるか味見するため、まず、ソーマは侘助の太股を撫でる。ストッキングの上から滑らかな足をなでるのは楽しい。無論、吸精幻夜をしながら撫でているのだ。
侘助の足を包むストッキング越しに撫でるというのは、なかなかに楽しいものがある。
「んッ…ふぁ…」
嫌々と捩る身体。胸元はまだ乙女のままだ。
命令はしないまま、ゆるゆるとただ撫でるだけ。
その甘やかな唇から強請る声を聞くまでは、望みのことはしないつもりだった。
もちろん、自分もまだ女の姿のまま。
元の姿に戻れば、また別な意味で美味しく頂くつもりだ。
薬が切れるまで女同士、途中から男になれば二度美味しい。
(強請れよ、早く……)
ソーマは潤んだ瞳で見上げる侘助を、ことのほか優しげな笑みで見下ろした。
妖しい夜はまだ続いていく。
☆★☆★☆★☆★☆★
その日、空京内の服飾関係の店の売り上げはうなぎ登りに上がっていた。
経済効果のために起きた事件ではないかと言われているが、真相の程は定かではない。
事件解決後。
皆は、それぞれの場所へと帰っていった。
異性化が戻らないものはファミレスや喫茶店へ。戻ったものは各学校へ。
陽はテディと。ルシェールは契約者のソルヴェーグと。
追いかけてきたレオンはやっとの思いで紅月を発見し、朝のことを謝っていた。
「ごめんなさい、紅月。私を許してくれますか?」
「……時々は、迷惑かけても…いいよ」
紅月はぼそりと呟いた。
何があっても追いかけてきてくれるのはパートナーだけ。
抱きしめてくる相手には苦笑しつつ、今はそのままでいてやるつもりだった。
「じゃあね! 捜査には『マジカルホームズ』霧島春美をよろしくねっ!」
春美は手を振った。
そして、イルミンスールに帰っていく。
遠くには、去ってゆく仲良 いちごの小山のような大きさの背中が見える。
鷹村はバイクで帰途に着いた。
ローザマリア・金住・鳳明は教導団へ。
典韋は蛮族を元々住んでいた場所へと送っていった。
それぞれの思いを胸に、一日は終わりを告げる。
二度と無い、今日と言う日。過去ではなく、未来ではなく。今。
唯一の、今。
そして……
乱痴気馬鹿騒ぎは花火のように――夏に散った。
こんにちは、黒織肖です。
この度は【Change×Change】にご参加いただき誠にありがとうございました。
皆様のお陰で満員御礼でございました。
本当にありがとうございます。
公開後、数時間で満員になり、最終が…100近い数字だったそうで。
一体、私に何が起きたのかわかりませんでした(汗;)
本当にありがたいことです。嬉しかったです。
抽選に漏れた方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
まさか、そんなになるとは思っていませんでしたので、75とか100とかで開けなかったのです。
申し訳ありません。この場にてお詫び申し上げます。
二部参加と古参の方で楽しんでいただこう。レベルの垣根無しで行こう。性別制限なしにしようというのがコンセプトでした。
せっかくの夏休みですから、みんなで遊びたいですものね。
もしかしたら、上手くいったのでしょうか? だったらいいのですが…
挨拶運動のご協力ありがとうございます!
ほとんどの方が挨拶してくださったので、ホッとひと安心です。
今回、GAをしてくださった方々がいらっしゃって嬉しかったです。
とても楽しそうにしていらっしゃったようで、アクションからにじみ出ておりました。
描写が多目のことが多いので、今回はどうしようか悩みましたが、時間いっぱいで頑張ってみました。判定もちゃんとしています。
ゆるいシナなので、最低限ですが判定しています。
ただ、楽しむ為のシナなので、あえてここがダメなんて書いておりません。新入生さんがびっくりしますのでね。
そこは、それで(笑)
また、こんな感じのシナができたらいいですね。その時はよろしくお願いいたします。
でも、ますは【シリアスシナ】です♪
実は、別のところで密やかに予告がされてるのですよ。
さぁ、どこでしょうね。ふっふっふ…
黒織のいたずらをどこかに仕込みつつ、近々、本気のシリアスです。
さぁ、おいで。事件へ。
今宵は……
いたずら完了!(ぽむっ☆)