葦原明倫館

リアクション

終章


　かくして、一泊二日の合宿は無事に終了した。

　ちなみに元日の午後は、調理担当特製のおせちを堪能し、最後は全員で巨大双六大会を行うことに。
　とりのこ用紙に書かれたマスを、案を出しあって書き埋めた。

　その一部を紹介。

　＜清泉北都案＞
　凧の糸が絡み、緊縛プレイに身悶えて１回休み

　＜秋月葵案＞
　熱々の石焼お汁粉を食べ終わるまでお休み

　＜鏡氷雨案＞
　今年の抱負を窓から大声で叫ぶ

　＜セルマ・アリス案＞
　その場で３回まわって『かわいらしく』わんと鳴く

　＜七刀切案＞}
　サイコロを振り、偶数なら自分の１つ上の順位の人と同じマスに移動する
　奇数なら自分の１つ下の順位の人が自分と同じマスまで移動する

　＜ヴェルデ・グラント案＞
　ポチ袋をランダムで選んで中に入ってる指令を実行する
　実行した者は３マス進んでもよい

　＜メルティ・フィアーネ案＞
　このマスにもう１人止まるか、誰かがとおり越すまで休み

　大きな賽子を振って、みんなでいろいろな……たまにおかしな指令を実行して。
　一番盛り上がったのは、なにげに双六だったかも知れない。
　終わったときには、日が変わろうとしていたのだから。