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リアクション
第五章
「あの名乗り……明らかに『誰か』が中にいやがるな。てめぇが誰か、抑え込んで聞きだしてやる!」
サビク・オルタナティヴ(さびく・おるたなてぃぶ)と共にシュヴェルト13で出撃したシリウス・バイナリスタ(しりうす・ばいなりすた)が忌々しそうに言い捨てた。
少し離れた場所では、先ほど嬉々として自ら「ヴァーチャー」と名乗りを上げたやたらと動きの良い天使が飛び回っている。
イコンの間をからかうように飛び回っては、思わぬところから現れ攻撃を仕掛けてくる。
「さて、頼むぜ皆」
紫月 唯斗(しづき・ゆいと)はエクス・シュペルティア(えくす・しゅぺるてぃあ)とともに魂剛で出撃すると仲間たちに呼びかけた。
「異常な動きの良さが怪しさ満点だな。アイツは止めるぞ。……何か、仕掛けがある可能性もあるな」
「そなたらの嘆きの声、確かに聴いた! 我らが貴方達を解き放とう! 来い! キングドラグーン!」
呟いた唯斗のすぐ横にコア・ハーティオン(こあ・はーてぃおん)が現れる。
「行くぞ! 黄龍合体! グレート・ドラゴハーティオン! 見参」
龍心機 ドラゴランダー(りゅうじんき・どらごらんだー)と高天原 鈿女(たかまがはら・うずめ)も乗せたグレート・ドラゴハーティオンがポーズを決めた。
「今後、また戦う事が無い相手とは限らないわ。今のうちに集められるだけのデータを集めておきたいわね。特に、天使は守護天使ベースのらしいけど、あのヴァーチャーは明らかに他とはスペックが違うしね……。もしかして熾天使ベースなんじゃないかしら……?」
鈿女がいぶかしげに首を傾げる。
「まぁ、予測を立てるのは後ね。今は少しでも多く天使のデータを集める事に集中するわ。集めたデータは後で他の研究者達に公開・共有して多くのメンバーで予測を立てたほうが良さそうだしね」
言いながら、鈿女はまずは目の前の戦いへと意識を集中させた。
「フハハハ! 我が名は世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスの大幹部にして天才科学者のドクター・ハデス! 天使どもよ、我らオリュンポスを差し置いて世界征服を企むとは、見過ごすことはできんな!」
少し離れた場所では、ドクター・ハデス(どくたー・はです)が迫り来る天使たちに向かって高笑いをかましていた。
どうやら、天使たちが世界征服をおこなおうとしていると勘違いしているようだ。
「ククク、世界を制するのは、我ら秘密結社オリュンポスだ! 断じて貴様らなどではないっ! さあ、カリバーンよ、奴らの野望を打ち砕くのだっ!」
ハデスは、部下の天樹 十六凪(あまぎ・いざなぎ)と聖剣勇者 カリバーン(せいけんゆうしゃ・かりばーん)に出撃命令を出す。
「ハデスくんの意見はともかく、あの天使たちの力はなかなか興味深いですね。ここは我らの世界征服のためにもデータを取らせてもらいましょうか」
神剣勇者エクス・カリバーンで十六凪は資料を片手に冷静に呟いた。
「はは……また、凄いメンバーが揃いましたね」
「うむ。皆それぞれにしっかりとした意思を持っておる。心強いな」
思わず苦笑いをこぼした唯斗にエクスが真顔で頷く。
「やはり、戦わねばならぬのか……」
パワード・マグナで苦しげに呟くマグナ・ジ・アース(まぐな・じあーす)をリーシャ・メテオホルン(りーしゃ・めておほるん)は静かに見守る。
覚悟を決められるのは、本人だけだ。
「なぜ、この者たちと戦うのだ。これほどまでに痛みを抱えた者を、攻撃しなければならぬなど……」
「来るわ! とにかく、回避するわよ!!」
リーシャが味方機に通信を行い、しばらくは回避行動をメインにすると伝えた。
「私たちには限られた時間しかない。だが、マグナよ、よく考えるのだ。私たちは先に行く。焦らず、遅れず選ぶのだ」
コアはそれだけ語ると戦線へと飛び出していく。
「決めたら、教えてね」
「……すまぬ」
何が、とは言わなかった。
戦うも、戦わないも、すべてを委ねてくれたリーシャに、マグナは深く頷いた。
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