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リアクション
「愛と正義と平等の名の下に! 子供達の未来を奪う汚らわしい空賊ども!
革命的魔法少女レッドスター☆えりりんがお仕置きよ!」
やや村に近い空峡では、空飛ぶ箒に乗った藤林 エリス(ふじばやし・えりす)が追っ手たちの前に躍り出て戦っていた。
「魔女っ子アイドルあすにゃん登場♪
良い子のみんなをいじめる悪い人には、天空のお仕置きコンサートだよ★」
同じく空飛ぶ箒に乗ったアスカ・ランチェスター(あすか・らんちぇすたー)が、エリスの隣に並ぶ。
「一人だって生かして帰さないわ! 覚悟はいいわね! いくわよ!」
エリスはペガサス目掛けて突っ込んでいく。
敵の槍をひらりとかわすと、胴体目掛けて炎を噴射する。
火傷して飛行に支障を来たしたペガサスたちに、アスカの歌声が、魔力となって空賊たちに降り注ぐ。
だが、次から次へと空賊たちは現れる。
「こっちの奴らは俺が引き受けた!」
ワイルドペガサスに乗った長原 淳二(ながはら・じゅんじ)が、エリスとアスカの前に現れた。
ブライトグラディウスを構えると、三人固まって行動している空賊たちの前へと飛び出していく。
「お前らの相手は俺だ!」
襲いくる槍をブライトグラディウスで弾きつつ、隙を見てペガサスの翼を狙い斬りつける。
アスカの歌う怒りの歌が、淳二の力を増幅させる。
淳二がペガサスたちを薙いだところに、エリスが魔砲ステッキからビームを放ち、撃破。
「ありがとう! まだまだ来るぞ!」
「全員お仕置きするんだから! かかってきなさい!」
三人は別の空賊たちの元へと、飛んで行った。
「それにしても、本当にしつこいな……」
新たな追っ手の前に立ちはだかったのは、巨大ヒヨコのジャイアントピヨに乗ったアキラ・セイルーン(あきら・せいるーん)だ。
天馬のハルバードをくるりと回し、空賊たちを見返す。
「ピヨ、お前の力を見せ付けてやれ!」
「ピー!!」
鳴き声と共に、ピヨの目からビームが飛び出した。
辛うじてビームを避けた空賊に、ピヨの口から放たれたレーザーが直撃する。
「ピヨに近付く輩は、わしに任せるんじゃな」
空飛ぶ箒スパロウに乗ったルシェイメア・フローズン(るしぇいめあ・ふろーずん)がピヨの後ろから飛び出した。
怯懦のカーマインから銃弾を撃ち、怪我を負わせたり怯んだペガサスに雷を落とす。
「しびれ粉を撒くワヨ!」
アキラの服の中に潜り込んでいるアリス・ドロワーズ(ありす・どろわーず)は、味方が風下にいないことを確認してしびれ粉を撒いた。
漂う痺れ粉で動けなくなった空賊たちを、ピヨのビームとレーザーが薙ぎ払う。
「いくわよ! シューティングスター☆彡」
エリスの声と共に、流れ星のような何かが辺りに降り注いだ。
「これで大方の敵は片付いたはずだ。後は、どれだけの敵が村にいるか……」
アキラはピヨの背を軽く撫ぜてやりながら呟く。
「この調子で、村人たちを襲う敵はみんな倒しちゃうよっ♪」
アスカがにっこりと笑ってくるりと箒で回って見せる。
「連れ戻した子供たちも、全てが終わったらピヨで思う存分もふもふしてもらおうな」
「……まさか、ワタシを子供のおもちゃにする気じゃないわよネ……?」
アキラの言葉に、アリスが念を押す。
「子どもたちが遊びたがるなら、遊んでやるのが良いじゃろう」
そんなアリスに対して、ルシェイメアはうんうんと頷く。
「もう少しで村だ! 辿り着いたら大至急、村を守るぞ!!」
アキラの声に皆が下を見ると、もうそこには沿岸部が見えていた。
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