葦原明倫館

リアクション

■□■４■□■　殴殺＆撲殺

神代　明日香（かみしろ・あすか）と
ノルンことノルニル　『運命の書』（のるにる・うんめいのしょ）、
神代　夕菜（かみしろ・ゆうな）が手に入れた武器は、ダイナマイトだった。
光る箒で上空から、明日香達はターゲットを探す。
「遙遠さん、たしか、杖を持ってたはずですよね」
明日香は自分の戦闘スタイルにあった武器である杖を手に入れたいと思っていたのであった。
「わたくしは、石以外の片手接近武器がほしいですわ」
夕菜は言う。

★☆★

一方、そのころ、緋桜　遙遠（ひざくら・ようえん）は。
なるべく、序盤の戦闘を避けるために、影を薄くして忘れ去られようと、
隅の方で体育座りしていた。
「さーちあんどですとろい！」
「ぎゃああああああああああ！？」
いきなり、明日香の上空からの本気の攻撃で、遙遠はぶっ飛ばされた。
「ほら、私、エリザベートちゃんのことが大好きじゃないですかー」
「そ、そのことと何の関係が！？」
「明日香さんは、エリザベートさんのためにも、強化光条兵器がほしいと言っています」
ノルンが解説する。
「というわけで、杖をくださいー！」
「うわああああああああ！？」
というわけで、サンダーブラストを雨あられのように降り注がれ、
遙遠は明日香に杖を奪われたのであった。

★☆★

「ううう、終盤まで隠れてるつもりだったのに！」
嘆く遙遠だったが、そこに、
メイベル・ポーター（めいべる・ぽーたー）と
セシリア・ライト（せしりあ・らいと）、
フィリッパ・アヴェーヌ（ふぃりっぱ・あべーぬ）が現れた。
「「「パラミタ撲殺天使、降臨♪」」」
３人は、杖を掲げる。
「正義の味方でも平和の使者でも悪の戦闘員でもなく、混沌の使徒たるのが撲殺天使ですぅ」
メイベルは言う。
「敗者になった人も、つぁんだを撲殺すればスッキリするよ！」
セシリアは、ロープでぐるぐる巻きになった
ツァンダの町の精　つぁんだ（つぁんだのまちのせい・つぁんだ）を引きずってきていた。
「ちょ、どうして僕がここにいるんだよ！？」
「ガイドに登場していなくても、なんとなく登場してしまうのが、
お約束ですわ」
フィリッパは言う。
「というわけで、一緒につぁんだを撲殺しよう！
木の枝とかでいいよね？」
セシリアに言われて、遙遠は立ち上がる。
「そうですね……。殴殺です！
最後の方まで残ってるつもりだったのに、できなかった憂さ晴らしをして差し上げます！」
「そうですぅ、撲殺ですぅ」
「撲殺だよ！」
「撲殺ですわ」
「や、やめるんだ！
遙遠、君もこのままでは撲殺天使として悪名を馳せてしまうぞ、いいのか！？」
「撲殺天使？　ヨウエンは殴殺天使ですよ」
地獄の天使の漆黒の影の翼を広げて、遙遠は笑う。
「さぁ！　あなたを殴殺です！」
「ひぎゃあああああああああああああああああああ！？」
こうして、４人はつぁんだを殴殺撲殺するのであった。

「じゃあ、今度は遙遠さんを撲殺ですぅ」
「ええっ！？」
「言ったでしょ？　僕達は混沌の使徒！」
「野球のバットが手に入るまで、このバトルロイヤルに参加してる人を撲殺し続けるのですわ」
「うわああああああ！？」
かくして、メイベル達は遙遠も撲殺し、次の獲物を狙うのであった。