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【2020修学旅行】剣の花嫁頂上決戦

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【2020修学旅行】剣の花嫁頂上決戦

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■□■5■□■ 遺跡でも武器争奪戦

遺跡の中では。

正々堂々と戦おうとしたロザリンド・セリナ(ろざりんど・せりな)が、
テレサ・エーメンス(てれさ・えーめんす)に無理やり遺跡に引きずり込まれていた。
「テレサ、ここは戦いなのですから、しっかりと戦陣の真っただ中で戦うのが騎士の誉れ。
ですから今から戦いにい……モガモガ」
ロザリンドはテレサに口をふさがれ、静かにするよう促される。
「いい、ロザリーは槍がないときついっしょ。
だから、手に入るまではじっと我慢のいい子にしようねー」
「た、たしかに……。
今回はショートソードとか、非常に中途半端ですし、
槍がないのはか弱い乙女としてかなり心細いですが……」
「うんうん、ゴーストイコンを倒せるくらいの強さのか弱い乙女は、
槍が手に入るまで待とうね?」
「わかりました、誰か槍を持って来るのを待ちます」
こうして、テレサに説得されるロザリンドであった。

★☆★

一方そのころ、東雲 秋日子(しののめ・あきひこ)
要・ハーヴェンス(かなめ・はーべんす)は、槍を持って遺跡の奥に進んでいた。
「よくわからないけど、勝負には負けられないよ!
私は槍は苦手だから、まずは剣とか銃を持ってる人を探して奪い取ろう」
「危険ですし、やめておいた方がいいと思いますが……。
秋日子くん、くれぐれも怪我したりしないでくださいね?」
秋日子と要がそんなことを言っていると。

「あっ、槍です!」
「剣だ!」
ロザリンドと秋日子は、同時に相手に気がつき、武器を奪おうとする。
「ハイパーランサー!」
「きゃあああああああああああ!?」
ショートソードを腰だめに構えて、ロザリンドは突撃し、
秋日子をぶっ飛ばして槍を奪う。
「槍が手に入りました!」
「ロ、ロザリー、なんだか嫌な予感が……」
喜ぶロザリンドの肩を、テレサがちょんちょんとつつく。
「ふふふふふふふふふ」
そこには、闇のオーラをまとった要がいた。
「……俺に喧嘩売るなんて、いい度胸してるじゃねぇか」
「え?」
ロザリンドは要の豹変に硬直する。
「ごるあああああああああああ!
武器なんてまどろっこしいもんがいるかああああああ!
素手で殺ってやるわあああああああああああああああああ!!
レベル差がなんだああああああああああああああああああ!!」
「きゃあああああああああああああああ!?」
「いやあああああああああああああああ!?」
要により、ロザリンドとテレサはボコボコにされた。

「はっ!?
すいません、またお見苦しいところを見せてしまって。
大丈夫ですか?」
返り血まみれの要が、目を回しているロザリンドとテレサを助け起こそうとする。

「こっちで物音が聞こえたぞ!
こ、これは!?」
篠宮 悠(しのみや・ゆう)オリーヴェ・クライス(おりーぶぇ・くらいす)
杏奈・スターチス(あんな・すたーちす)真理奈・スターチス(まりな・すたーちす)の4人は、
遺跡の中で音がする方向に攻撃するのを繰り返していたが、
返り血だらけになって反省している要を発見する。
「どうやらかなり手ごわい相手のようですね。
こうなったら、あの手段しかありません!」
真理奈は、悠の身体を持ち上げる。
「……おい、真理奈何するんだ……!?」
「必殺! 人間砲弾!」
「うおぉぉい投げんなぁぁぁ!! グハッ!?」
「ごはあ!?」
人間砲弾にされた悠は、要に激突した。
「真理奈ったら気合入ってるわねぇ……ちょーっと負けてられないかもっ!
えーいっ!」
杏奈も、要に攻撃しようとしたが、
思いっきりスカって壁を棍棒が激突し、
崩れて二次被害が発生した。
「ぎゃふっ!?」
「ぐはっ!?」
「はぐう!?」
ロザリンドとテレサと秋日子に、壁の破片が降り注ぐ。
「あれー? おかしいなあ」
杏奈は首をかしげる。

そこに、3人の影が現れた。
「あなたは、鈍器の本当の使い方を知らないですぅ!」
「撲殺天使の僕達が、お手本を見せてあげるよ!」
「というわけで、その棍棒を貸してくださいね!」
メイベル・ポーター(めいべる・ぽーたー)
セシリア・ライト(せしりあ・らいと)
フィリッパ・アヴェーヌ(ふぃりっぱ・あべーぬ)であった。

「撲殺ですぅ!」
「撲殺だよ!」
「撲殺ですわ!」
「ぎゃああああああ!?」
「きゃああああああ!?」
「いやああああああ!?」
「わあああああああ!?」
悠と真理奈と杏奈とオリーヴェは、パラミタ撲殺天使に撲殺された。

「棍棒をゲットですぅ。少しずつ野球のバットに近づいてますねぇ」
死屍累々の遺跡の中、血まみれの杖を放り出して、メイベルは言うのであった。