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【S@MP】シャンバラ復興チャリティー音楽祭

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【S@MP】シャンバラ復興チャリティー音楽祭

リアクション





10



「それでは、マジカル・フラベリーに大きな拍手を!」
 リリアがそう言うと拍手が起こる。
「それでは、S@MP Feat ミレリア・ファウェイです」

 S@MPのメンバーとミレリアが入ってくる。
「みんなー、今日はシャンバラ復興チャリティ音楽祭に集まってくれてありがとう!」
 フレイが叫ぶ。
 歓声。
「今回のチケットの売上と出店の利益はすべてシャンバラ復興のために当てられる。それから、会場の各所に募金箱を設置している。財布に余裕があったら募金をお願いします。それじゃあ、本日最後のナンバーをお届けするぜ、赤城 花音プロデュース『天の川はプラネタリウム』だ」
「やっほー、ミレリアちゃんよん。さっきはドラムをやったけど、今度はベースをやるわよ。もちろん歌もね。それじゃあメインヴォーカル、始まる前にメンバー紹介をしなさい」
「了解。あたしがS@MPのメインヴォーカル、グリムゲーテ・ブラックワンスよ。そして、ヴォーカル・キーボード、ルカルカ・ルー」
 ルカルカは賛美歌聖なるかなの現代アレンジを弾き語りする。


 聖なるかな 聖なるかな 聖なるかな 万軍の神よ、主よ。天と地は主の栄光に満ち。高き身許に救いたもう。


「つぎ、同じくヴォーカル・キーボード、伝説のネットアイドル『海音シャナ』!」
 佐那は青色のウィッグと緑色のカラーコンタクト、そして某DTMヴォーカルソフトのキャラクターイラストのコスプレをしてキーボードを奏でる。
「海音シャナです。よろしくね♪」
 シャナちゃーん、と歓声。
 どうやら海音シャナを知っているものが結構な数いたようである。
「つぎ、ドラム、鷹村 真一郎」
 真一郎は派手ではないがリズムを重要視したドラムパフォーマンスを行いその腕を魅せる。
「つぎ、ヴォーカル・コーラス、赤城 花音」
 花音はアカペラで数フレーズ歌うと、
「みんなー、楽しんでってねー」
 と叫んだ。
「次、アコーディオンアレックス・キャッツアイ(あれっくす・きゃっつあい)!」
 アレックスがアコーディオンの独奏をして観客を魅せる。柔らかな音色は聞く者の心を癒す。
「兄貴ー、がんばれー」
 双子のサンドラ・キャッツアイ(さんどら・きゃっつあい)が声援を送る。
 サンドラは会場を警備していたがアレックスの出番ということでリカインらと共に関係者席に戻ってきていた。
「そして、ギターにしてコンマス姫宮 和希!」
「おっしゃあ、頼むぜみんな!」
 和希は激しいギターテクニックを披露する。
「最後、男性ヴォーカルだけど男の娘で七オクターブ出る両声類、フレイ・アスク!」
 フレイは紹介されると、改めて
「みんなー、よろしく!」
 と叫んだ。
「それじゃあ、S@MP feat ミレリア・ファウェイ! 魅せるわよ! ドラム!」
 真一郎のドラムと共に演奏が始まった。


銀河の海に命のゆりかご 母なる地球(ほし)の見る夢は
遙かなる時を越え 心に宿る記憶の欠片 


 混声合唱。S@MPの強みはなんといっても合唱であった。


語りきれない想いをたどり 僕らは生まれた愛の印
運命へ鼓動が響く 生きる意志は何よりも強い 


 ミレリアのソロパート。


耳を澄まそう 故郷の海の旋律を
太陽の恵み月の安らぎ 輝く魂見守っている

 カノンのソロパート
「ギター!」
 グリムゲーテが叫ぶと和希がギターソロで観客を魅せる。


天の川はプラネタリウム 降り積もる流星の雨 
一粒の光に願いを託し ちりばめられる希望

 グリムゲーテのソロパート

それぞれに描く明日 世界を織り成すハーモニー
目覚める勇気 信じる力 未来の扉を開いて 夢の続きへ

 そして最後は再び合唱。
 演奏終了、拍手。
 アンコール。
 今までに登場したプレイヤー全員がステージに登場する。
「おっけー。それじゃ、最後はシャンバラ国歌でしめるよ。会場の皆も一緒に歌ってくれ!」
 フレイが叫ぶ。

 そして、スピーカーからシャンバラ国歌のメロディが流れ皆で合唱した。
 合唱が終わると閉幕。

「本日のプログラムは、これにて終了いたします。お忘れ物をなさいませんように身の回りを確認なさってからお帰り下さいますようにお願いします」
 リリアがアナウンスを流すと観客たちは思い思いに帰りだす。

「さて、佐那、コロマル殿、皆様、コンサート前には間に合いませんでしたがこの元春、皆様のために鮭づくしを用意しましたぞ」

 プレイヤーや関係者を元春がリハーサルホールに集めるとそこはちょっとしたパーティー会場になっていた。
 元春の鮭づくしや出店の余りの料理が並んでいる。
「それでは山葉校長、音頭をとってくださいませんかな?」
「え、俺?」
「はい」
 元春の無茶振り。
「あー、それじゃ、音楽祭の成功を祝って、乾杯!」
『乾杯』

 皆思い思いにジュースの入ったグラスを手にとって乾杯をする。
 そうして一日が終わっていったのだった。


 END




担当マスターより

▼担当マスター

樹 和寿

▼マスターコメント

 お待たせしました。Red Bullを飲みながら書いていたら三日で書きあがりました。
 今回は大体のアクションは反映できましたが、確定ロールなどはマスタールームにもあるように採用しておりません。
 次回作は15日前後に出る予定です。
 ではでは、またお会いいたしましょう。