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起木保の究極の選択~更生or協力大作戦~

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起木保の究極の選択~更生or協力大作戦~

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 講演のあと……。
「保」
「白雪……おかえり。無事でよかった」
 起木保は白雪に駆け寄り、手をとって微笑んだ。
「で、白雪さんと学園で働くことと、どっちが大事なの?」
 清泉北都が、にやにやと問いかけた。
「それは、もちろん……」
 起木保は、白雪に視線を向けた。
「今回の事で思い知らされた。僕にも大事なものができたってことに」 
 その答えに、清泉北都は満足そうに微笑んだ。
 と、そこへ近付いてくる足音。
「起木保。お元気そうでなによりです」
「こっちも、落ちついたぜ」
 ガートルード・ハーレックとネヴィル・ブレイロックの二人だ。
 ネヴィル・ブレイロックの手には、動きを止めた機械が抱えられている。
「はい、これをどうぞ」
 朗らかな笑みで、ガートルード・ハーレックは起木保に一枚の紙を差し出した。
「これは……あ!」
 それは、請求書。今回のハーレック興業の作業の明細と料金だ。
「こ、こんなに……」
「払わなかったら……どうなるか、わかってんだろうな?」
 ネヴィル・ブレイロックが指の関節を鳴らす。
「わああああ!」
 起木保は、走り出した。
 ガシャン
 体育館の出入り口の花瓶が倒れた。
 ドカン
 コードを引っ張ったせいで、倒れた照明が壁に穴をあけた。
「また起木先生ですか!」
 通りがかった教師達が叫び、ため息を漏らす。
「やっぱり、センセがトラブルメーカーなのは変わりそうにないねぇ」
「まあ、それらしくていいやないか」
 東條カガチと七枷陣の言葉に、全員が頷いた。


 起木保の行く先に、トラブルあり。これはずっとずっと、変わらない。
 どんな誓いを立てても、反省しても。
 起木保は、トラブルメーカーであり続ける。
 起木保は、溜池キャンパスの小さな危機を保ち続けるのだ。
 この先も、ずっと。


 終

担当マスターより

▼担当マスター

鳳羽 陸

▼マスターコメント

皆様、このシナリオへのご参加ありがとうございました。

このような形で、起木保シリーズを終了とさせていただきます。
お楽しみいただけたなら幸いです。
なお、紙飛行機の仕組みについては触れませんでしたがまあ、紙ペットよりも単純な魔法が掛けられていると思って頂ければ、と。

以前のシナリオで使ったキャラクターが多数いて、とても楽しく書かせて頂きました。

あと、もう一つお知らせです。
今回を持ちまして、鳳羽陸はゲームマスター業務を、卒業させていただくことになりました。
理由は至極個人的なものなので、ここでは省略させて頂きます。
ゲームマスター業務を通して、たくさんのキャラクターに触れ、色々なことを学ばせて頂きました。
ここでのプレイヤーの皆様や、キャラクターとの出会いは、かけがえのない、宝物とさせていただきます。
今まで、本当にありがとうございました!

鳳羽陸はしかし、執筆活動はやめません。
また違うところで名前を見かけたらどうぞごひいきにー。

では、シナリオへのご参加、まことに、まことにありがとうございました!!