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リアクション
第二世界
ハイ・ブラゼル地方に存在する花妖精の村。
その近くにはハイ・ブラゼルのおとぎ話に登場する「大いなるもの」との古戦場跡である4つの遺跡が存在した。
その内の1つ、ロッド等のマジックアイテムの名残がある遺跡のゲートを潜り抜けた契約者たちの眼前には、広々とした街が待ち構えていた。
白を基調とした建物が並び、離れた所には完備されているらしい水路が見える。いかにも中世ヨーロッパを思わせるその街並みには露天商がその売り上げを競い合い、街の中心にはどことなく謂れがありそうな大きな噴水が鎮座していた。
この街並みを視界に入れた契約者の多くは、似たような都市の存在を思い出していた。
曰く、イタリアのローマ。
曰く、イタリアのヴェネツィア。
曰く、修学旅行で行ったヴァチカン。
曰く、イギリスの田舎町。
曰く、祖国の東ドイツ。
曰く、シャンバラのヴァイシャリー。
曰く、シャンバラのタシガン。
様々な都市を脳裏に思い浮かべ、それぞれの契約者たちはそれぞれのスタイルで、便宜上「第二世界」と名付けたこの舞台の調査を始めることにした。
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