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婚活卯月祭、開催中!!

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婚活卯月祭、開催中!!
婚活卯月祭、開催中!! 婚活卯月祭、開催中!!

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 夫婦用のスペースの一画では、御神楽 陽太(みかぐら・ようた)御神楽 環菜がのんびりと過ごしていた。屋台で買ってきたクレープやソフトクリームをそれぞれ手にして、二人はお土産屋さんで買ってきたペアのウサギのお守りを身につけている。
「やっぱり恋愛のお祭りということで、カップルが多いですね」
「そうね。幸せそうな空気が伝わってきて、こちらまで幸せになれるわね」
 屋台で買った食べ物を食べさせあいながら、二人は隣同士に並んで座り、周りのカップル達の様子を微笑ましく眺めている。
「うちも、こんな風に恋愛イベント列車を企画しても良いですね」
「そうね。恋人たちに楽しんでもらえる企画にして、幸せな思い出を一つでも多く作ってもらえたらいいわね」
 環菜は空を見上げた。空よりももっと遠く、どこか未来を見るように。
「そういえば、環菜の行ってみたい場所は決まりましたか? 俺の行きたい所は……まだ決めかねてます」
 陽太と環菜は、それぞれの行きたいところに旅行しよう、という計画を立てている。
「私の行ってみたいところは――そうね、海とか湖がいいわね……」
「海や湖、ですか。いいですね」
「今の時期だと少し気が早いかもしれないけれど、今からそう決めておけば、そちらに向けてきっちりと仕事を片付けていくことも問題ないと思うわ」
 二人はのんびりとおしゃべりを楽しんでいるうちに、日もだんだんと傾いてきた。
「もうすぐ結婚ニ周年ですよね。環菜とニ人で過ごす生活は幸せいっぱいで……本当にあっという間に時間がたちます」
「ええ、本当にそうね。でも、充実した時間を過ごせたと思っているわ」
 陽太はぎゅっと環菜の腰に手を回した。環菜が陽太を見ると、陽太は環菜の体の向きを変えるように、正面から抱きしめた。
「俺は、環菜を一生かけて幸せにしたい、と想っています」
 環菜も陽太の肩に手を回して、――二人はそっと唇を合わせた。
「また一つ、幸せな思い出が増えたわ……ありがとう」
「これからも、たくさん楽しい思い出を作って行きたいですね」
 環菜と陽太は微笑み合い、そして、どちらともなくもう一度キスをした。