リアクション
◇ ◇ ◇ バリアブルウィング・タイプAで飛んでいた七瀬 紅葉(ななせ・くれは)は距離は空いているがティフォンの姿を見つける。 「敵機確認……撃破します」 ティフォンに向けて紅葉はフルパワーでティフォンのクリスタル目掛けて砲撃・爆撃を仕掛けた。 機晶キャノンと六連ミサイルポッドを放ち、それに乗せるようにクロスファイアをシャープシューターで狙い撃っていく。 流れるようにそれを回避するティフォン。避けたことで下方を飛んでいた軍、敵味方関係なく被ばくする者がいる。 「やっぱ避けるよねー。これならどう?」 シエル・セアーズ(しえる・せあーず)が射程範囲に居る敵や巨大ワシを奈落の鉄鎖で叩き落とし、天のいかづちと我は射す光の閃刃で回避範囲を狭めていく。 「リミッター解除完了」 魔杖【エスポワール】のリミッターが解除され、魔力砲撃形態に移行すると、シエルの周囲に魔法陣を多重展開されていった。 「私の全力の魔法攻撃いっくよー!」 シエルの持つ杖から魔力が放出される。 放出された魔力は絶対零度の冷気を発生させて空気を凍りつかせ、さらに強力な電撃を放出された。 「させないでありんすよ!」 ティフォンに向かって飛んで行っていた魔力の塊を、ハイナが抜刀術で素早く抜かれた銘刀雪月花によって切り裂かれた。 「ここはわっちが引き受けんす。ティフォンは先に行ってくんなまし」 「承知!」 「行かせないですよ!」 ティフォンを行かせまいと紅葉が妨害をしようとしたが、唯斗の霊気剣の投擲が紅葉に飛んで来る。 「紅葉、危ない!」 飛んで来たソレに気付いた輝が竜鱗化で強化し、インビンシブルでガードを固めて攻撃を受け止めた。 「ありがとです!」 「いくらオートガードとオートバリアが施されてるからって油断しちゃダメでしょ!」 紅葉を叱って、輝は持っている槍をソードプレイを使って刺突からの槍投擲を繰りだす。 飛んでいく輝の槍。 「必殺! 身代わりの術でありんす!」 「ぐえっ」 唯斗の襟首掴み、ハイナは変わり身の術で唯斗を囮にするとこの場から離脱した。 「ちょおおおおお!?」 目の前には飛んで来た槍。 焦りながらも拳気でガードした唯斗は近くに居た輝を投げの極意で投げ飛ばし、ハイナを追う。 「身代りの予感はしましたよ! えぇしましたとも!! でも、いきなり飛んで来る槍の前に出すの、止めてくれませんかねーーーー!!!」 泣きごとを言いつつ、去っていった。 「わぁぁぁああああ!」 「マスター!」 光る箒から落下した輝。それを紅葉が捕まえる。 「大丈夫、輝?」 「うん。ありがと、助かったよ」 「マスターが無事でよかったです」 「はい、これ」 光る箒をシエルから渡され、輝は現場復帰をした。 |
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