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リアクション
秘めたる可能性でディメンションサイトを発動させ、空間認識力を高めることにより空域全体の戦局全般を把握したセレアナ・ミアキス(せれあな・みあきす)がセレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと)に無線で連絡を入れる。
セレアナの視線の先には綾乃と奏 美凜(そう・めいりん)がクリスタルを守っていた。
『セレン、二人は私が相手をするわ。状況はさっき言った通り』
『了解よ。今回はあくまでも防衛メイン。必要以上にクリスタルを狙う事はしなくて良いからね』
『分かってるわ』
無線を切り、綾乃と美凜の方へ天のいかづちを放つ。
「来たわね! 舞香ちゃん、ミィナちゃんここは任せて大将を狙って!」
綾乃は我は誘う炎雷の都で相殺させ、舞香と美凜にパワーブレスをかける。
「ありがと! 行ってくるね!」
「蹴り飛ばして追っ払ってやるアル! 」
セレアナへ美凜は羅刹の武術で蹴り飛ばそうとするも避けられた。
その脇を通り過ぎていく舞香。
セレアナの向こうには金 鋭峰(じん・るいふぉん)がアンチマテリアルショットを構えている。
そばにはルカルカ・ルー(るかるか・るー)が鋭峰の背中を守るように飛んでいる。
剣の舞と天のいかづちで牽制を飛ばしつつ接近していく舞香。
上空にいるセレンフィリティの姿には気付いていない。
「このような攻撃あってないようなものだ」
牽制に放ったソレらを鋭峰はトゥルー・グリットで打ち抜き、そのまま舞香へ向かって飛んでいった。
「舞香おねえちゃんに手出しする人は、ミィナが撃ち落しちゃうんだから!」
シューティングスター☆彡を桜月 ミィナ(さくらづき・みぃな)が放ち、トゥルー・グリットの弾丸を落とす。
「大将、覚悟!」
「させない!」
ルカルカは軟体化で腕を伸ばし、歴戦の飛翔術で飛びあがた舞香のとび蹴りを撃ち落とそうとするも躱される。
魅惑の脚技が鋭峰のクリスタルに向かっていく。
しかし、それはルカルカのアブソリュート・ゼロの氷壁で守られた。
「やっぱり、近くに居なくても大丈夫なように防壁を張ってたかぁ」
「攻撃は最大の防御、されど守りを疎かにするなかれ、よ♪」
「防壁があるなら、それを破っちゃえば良いんだよ! いっくよー!!」
ミィナはサンダーブラストを放ち、氷壁を壊しにかかるもルカルカのポイントシフトで突如鋭峰が移動される。
「え!? ど、どこに行ったの?」
「舞香ちゃん、3時の方角!」
綾乃に言われ、3時の方角を見ると鋭峰がいた。
ミィナは今一度シューティングスター☆彡を放ち、氷壁を壊しにかかる。
―――ズガガガッ
飛んで来た星のようなものがセレンフィリティの【シュヴァルツ】【ヴァイス】で相殺された。
「まだ、人がいたのね!」
相殺させた事で位置がばれたセレンフィリティが、メンタルアサルトと行動予測、その身を蝕む妄執で複雑に動き惑わした後、上空から急降下を仕掛けて銃撃を浴びせミィナを撃ち落とす。
「ミィナ!」
「次はあなたよ」
狙いを舞香に定めたセレンフィリティ。
ルカルカは共に移動した鋭峰の前方に立っていつでも守れるように構えている。
じりじりと時間がゆっくり流れていくように感じた空間。
どちらが先に動くのかと高度な駆け引きが繰り広げられていく。
「喰らえ、メテオグラナーテっ!!!!」
幸弘の指示を受けたルーデルが、上空にいた飛行生物の陰から火術を纏わせた爆弾架を急降下爆撃させたことで張り詰めていた空間が途切れる。
「上からなんて……さっきまでどこにもいなかったのに」
絶えず戦局全体を見渡した上で、敵の攻撃を確実にブロックできるように心掛けていたセレンフィリティであったが、 赤く染まったクリスタルを見てセレンフィリティは悔しそうに言う。
ルカルカも同様に悔しさを隠しきれなかった。
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