リアクション
執筆の幕間3
「読んでいたら、なんだか柏餅を食べたくなっちゃったよ。よし、私も書いちゃえー」
みんなの書いたリアクションを読んでいたデメテール・テスモポリスが、アルテミス・カリストに変わってドクター・ハデスの端末の前に座りました。
結
「デメテール、柏餅食べるかい?」
避難していた集会所から出て来たデメテール・テスモポリスに、マサラ・アッサムが言いました。
「皆さーん、お茶を淹れましたよお」
チャイ・セイロンが、お茶の入ったヤカンを持って、みんなに聞きました。
「くださーい」
「こばー」
ビュリ・ピュリティアと小ババ様が、飲み終わった空の湯飲みを高く掲げて言いました。
一段落して、みんなで本来の予定だった柏餅食べ放題パーティーとなっています。
ただ、正気に戻ったリン・ダージをはじめとして、ほとんどの者が男女問わずコイノボリドレス姿で、ちょっと異様な雰囲気なのではありました。
「ありがとうございますじゃ、ありがとうございますじゃ」
ココ・カンパーニュとアルディミアク・ミトゥナの手を取ってしきりに礼を言う村長も、コイノボリドレスの姿なのでした。
その後、その村では、鯉のぼりと一緒に村の上空を飛び回ったジャワ・ディンブラの姿を模したコイノボリならぬリュウノボリと、なぜか現場に残されたリン・ダージのパンツノボリが末永く伝えられていったそうな。
めでたし、めでたし……。
コメント
ココ・カンパーニュ様へ。
面白いアクションでしたが、全体的に確定ロールだったため、採用しにくい部分がありました。以後は、注意しください。
★ ★ ★
リン・ダージ様へ。パンツなリンは偉いので、称号「おとなパンツ」を与えるぜ。
パンツ追求し、皆のパンツも捧げれば即問題解決だったな。お前のパンツは何色だ?
感想
さて、公開されたリアクションを楽しみにして読んだゴチメイたちだったのですが……。
「ちょっと待てー、なんで私が個別コメントで怒られるんだよー。なんか悪いことしたかあ。ちゃんと活躍したのにー。でも、弟子入りってなんだよ。私、そんなこと書いた覚えないぞー」
確定ロールの自覚がまったくないココ・カンパーニュが、桐条隆元の書いた個別コメントを読んで、ぶうぶうと文句を言いました。アガレス・アンドレアルフスへの弟子入りも不本意のようですが、それでもまあ、いちおう主役として活躍できたから満足のようです。
「ええっと、PBWって、こういうものなのか?」
なんだか、話に聞いていたものとは違う気がして、ジャワ・ディンブラが戸惑っています。
「三枚におろすって言っても、本当にやっちゃうとは。言葉の文だったのに……」
なんだか、意味が違ってないかと、ペコ・フラワリーが悩んでいます。
「ボクは柏餅拾って食べただけかよー。もっと活躍させろよな」
「私の出番も、これだけですかあ。少なくないですかあ? それに、天の声ってよく意味が分からないですう」
出番の少なかったマサラ・アッサムとチャイ・セイロンは、ちょっと不満のようです。
「なんで、私が悪役で、しかも負けちゃうのよ。私が最強じゃなきゃダメじゃない。まったく、使えないマスターね。だいたい、エロすぎない? 誰が、こういう判定したのよ。称号と個別コメントだって酷いし……。書いたの誰よ。パンツ返して!」
なんだか、プンプンしながら、リン・ダージが言いました。
「ええっと、どうしてこうなった!?」
そう言いながら、アルディミアク・ミトゥナが頭をかかえました。
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